第3章「父であり、剣士。」【仮面ライダーセイバー】
幼馴染の賢人は空飛ぶ絨毯でおもしろ初登場と思いきや、さっそく闇の部分を見せる。子連れの戦士、仮面ライダーバスターは飛羽真に反発。いきなり沢山の情報が出たので倫太郎の出番が少ない。しょんぼりしている芽依ちゃんはかわいい。そらの行方は?
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登場人物
- 富加宮賢人:ソードオブロゴスに所属する雷の剣士。飛羽真の幼馴染
- 尾上亮:ソードオブロゴスに所属し仮面ライダーバスターに変身する。子連れライダー
- 尾上そら:尾上亮の一人息子
- 大秦寺哲雄:ソードオブロゴスのメカニック担当
3話は新しい登場人物がたくさん!剣士が2人増え、メカニック担当の大秦寺が登場。大秦寺を演じる岡宏明さんは特撮やアニメが好きなようで、Twitterが面白い。
大秦寺マジ一瞬だったね(笑)
— 岡 宏明 (@H_Oka_official) September 20, 2020
富加宮賢人と飛羽真の関係
2話ラスト、本屋に絨毯で訪問した富加宮賢人。さあ3話どうなる……どんなキャラクターだ………第一声は……空飛ぶ絨毯の言い訳は……と、この1週間とても楽しみにしていた。個人的に、賢人は騒々しいキャラなのかな(偏見でごめん。でも飛羽真が大人で倫太郎も落ち着いているから、3号はうるさいタイプかと思った)と想像していたが、実際は落ち着いた低めのエエ声でイケメンキャラだった!!!芽依ちゃんのイケメンレーダーはどこに反応しているのか知りたい。確かに賢人はイケメンさんだけれどもあなたが担当している小説家飛羽真も最近知り合った倫太郎もハチャメチャにイケメンですよ?????ただ確実に賢人はイケメンで、動画で観ると思った以上に可愛らしいお顔。空飛ぶ絨毯には一切言及なし。嘘でしょ?こんな面白い登場を素通りする???
賢人がクールな二枚目キャラで少し残念……でもね、仮面ライダービルドの3号ライダーこと猿渡一海、通称カズミン1)わたしは一生カシラと呼びますがは、初登場はゴリゴリにオラついたドイケなバトルジャンキー熱血漢だったのに、ドルオタ発覚からの推しを目の前にしてデレたり葛藤したりで最終的にギャグ部分を担う人物に成長したので、賢人も今後の成長に期待しているよ。
賢人を演じる青木暸くんはテニミュ3rd・10代目手塚国光役(わたしの推しこと多和田任益さんは7代目手塚部長です)であり劇団4ドル50セント所属。ドルセンといえば福島雪菜さんが大好きです。年明けに上演した劇団4ドル50セント×柿喰う客のコラボ公演が面白かったなあ〜〜!舞台「学芸会レーベル」と「アセリ教育」は期間限定(いつまでだか知らん)でYouTubeで配信されているよ!面白いよ!青木暸くんは出ていないよ!(何で宣伝した!?)
賢人と飛羽真は、昔一緒に物語の世界を旅したという。この「銀河鉄道の夜」のように……と促されると飛羽真は意外とすんなりと思い出す。ハグを交わす程の仲…………このハグから離れる瞬間の2人がエモすぎて繰り返し再生し凝視した。賢人がニッコリして飛羽真の肩をポンと叩くのがすごく可愛くて言葉にできないエモさがある
「昔、よく『2人で』こうやって(本の空想ごっこ?)遊んでいたんだ」と懐かしむ飛羽真だが、「もう一人のことは忘れてるんだな」と賢人が呟く。あの女の子のことか……幼馴染との感動の再会に突然影を落とす展開、好きです。この断片的な記憶喪失(記憶を完全に取り戻せていない)は、きっと15年前に起きた事件と関係している。
そして賢人は現在はソードオブロゴスの一員として活動している。幼馴染同士が聖剣に選ばれるとは、飛羽真の過去がますます重要視される。
ひとつ気になるのが、賢人の「一緒に物語の世界を旅した」という言い回し。これは言葉の意味そのままの「一緒に本を読んで空想の世界を楽しんだ」のか、本当に異世界を旅していたのか。飛羽真と賢人、そして謎の女の子は、単純に現実世界で仲の良い友達だったのか?op映像では少なくとも3人で飛び出す絵本を読んで遊ぶシーンがあるが……
前回散々食べたがっていたエクレアを賢人に奪われ食べ損ねた倫太郎。不憫。エクレール・オ・ショコラでもタルト・タタンでもなんでも食べさせてあげたい。
【朗報】#倫太郎に食べて欲しいスイーツ選手権
で希望の多かったエクレアを倫太郎さんに食べてもらいました😆✨いつもウチの須藤が迷惑をかけておるので弊社から差し入れを!
満面の笑みが美味しさを物語っておりますね〜(*´Д`*)さーて!次のスイーツは😋🎶?#仮面ライダーセイバー#セイバー pic.twitter.com/0JaaDKozxE
— 仮面ライダーセイバー【東映公式】 (@saber_toei) September 23, 2020
ギャワイイイイイイイ
ひよっこどもは、黙って見てろ!仮面ライダーバスター登場
以前倒したはずのゴーレムメギドが復活しワンダーワールドが出現する。どうやら完成してしまったアルターブックだったら何度でも現れるようだ。同じ怪人を複数回使える設定があるのがうまい。この情勢ですからね。
謎の仮面ライダーが登場し大剣でメギドを撃破。仮面ライダーバスターと名乗る男・尾上は子連れの剣士だった。平成脳なので、仮面ライダーバスターが出てきてメギドを倒した後、飛羽真も一発キメられると思った。
飛羽真の何でも全肯定は創作意欲だったことが判明。どんなことも「面白い」と肯定し、作品に繋げていくタイプである。その飛羽真のテンションに尾上もドン引きで、ノーザンベースにて飛羽真のことを「ただの変な兄ちゃん」と失望する。親子で同じ感想を持ったことはホッコリするけれど、意味は真逆に捉えているようだ。まだ仮面ライダーセイバーとしての戦い方を見てもいないうちから評価してしまうのかい?仕事っぷりを確認しないうちに印象だけで判断するのはいけませんな。
大秦寺が「飛羽真は15年前の現場に居合わせていたそうだ」と告げると驚く尾上。ブレイブドラゴンを所持していたことが証拠であるが記憶は失っている。そしてそれこそが飛羽真がセイバーに選ばれた理由だと推測するソフィア。ここの大秦寺の初登場がしれっとしすぎて笑った。
尾上は15年前の戦いと飛羽真の関係に興味を示していたが、公式によると尾上は
15年前の仮面ライダーカリバーが裏切ったことによって始まった戦いの頃から仮面ライダーとして戦って、現在もその戦いの真相を探るべく独自に動いている。
公式サイトより引用
と説明されている。倫太郎も幼少期からソードオブロゴスに所属しているので活動時期が重なっているかもしれないが、尾上はおそらく20歳前後でこの戦いに直面しており、まさに過去の戦いを知る人物。それゆえ真相が知りたいようだ。
尾上はこの15年間でソードオブロゴスとして戦いながら恋愛して結婚して子が生まれて育児してるってこと?15年間も仮面ライダーを続けられるのがすごいし、同時に人としての人生も歩んでいるのもすごい。
飛羽真の失われた記憶について、賢人は「飛羽真は記憶を失っている方が幸せかもしれない」と言及する。更に「あれは俺の責任、俺が背負うべき罪」と。ソフィアは賢人を諭し「たとえ我々を裏切った闇の剣士があなたの………」と。
3号ライダー、重い過去を持つ展開きました!!!カリバーと賢人は親しい関係にあった可能性が浮上する。問題の15年前、一体何が起こったのか?
そらが行方不明になる
そらと散歩をしていた芽依が目を離した隙に、そらがワンダーワールドへ転送されてしまう。尾上と飛羽真はそらを救うためにワンダーワールドへ向かいハンザキメギドと戦う。
ワンダーライドブックは組み合わせに相性がある。良いですね!ビルドのベストマッチやオーズのコンボのような「最適な組み合わせによる戦闘力向上システム」はなさそうだけれど、組み合わせによって無限の可能性があることは、そのアイテム(セイバーならブック)の奪い合いと親和性が高い。どんどん奪い合ってくれ。
勢いとセンスでブックを使いこなす飛羽真と、知識と経験で堅実な使い方をする倫太郎。お互いの戦い方を披露し合い、\すごいです!/と褒め合い、成長する2人が尊すぎる。こんな最高の始まり方をするバディなんて!3話にしてこの安定感、今後が楽しみすぎる。いつか軋轢を生じるであろうことも含め、楽しみ←
倫太郎が「僕に貸してください!」とちゃんと言うのが偉い。平成なら「よこせ!」と奪い取ってたよ?
消えないワンダーランド
ハンザキメギド相手に苦戦しつつも圧倒する飛羽真と倫太郎。そこへ尾上が現れ、仮面ライダーバスターに変身するとハンザキメギドを粉砕。しかしワンダーワールドは元の世界に戻らず、そらたちも戻ってこない。ハンザキメギドは倒したはずなのに……
ハンザキメギドは冒頭で「さらわれた人間たちは我が王の餌となる」「王の誕生の邪魔はさせない」と言っているので、ワンダーワールド解除(アルターブック破棄)の条件はハンザキメギドの撃破ではなく、我が王と呼ばれる親玉の撃破なのかもしれない。ちなみにハンザキとはオオサンショウウオの別名。
子育て王こと尾上、快活な豪快おじさんだと思っていたけれど、若干心が狭い。もっと「何でもOK!もっとやれ!ガハハ!」かと思ってた。寛大なのは息子にだけでしたね。主人公を認めない厄介要素は3号に含まれてしまったようだ。若者(倫太郎)は価値観に対して柔軟で、おじさんの方が頭が固いという、妙にリアルな構図が出来上がってしまった。
子持ちとしては、出会った直後の知らない人(飛羽真や芽依ちゃん/しかも尾上の飛羽真への評価は低い)に息子を預けて出勤する方がモヤるし、子守りをさせておいて誘拐された(そらから目を離した芽依ちゃんに非はあるものの、本型のトラップを開いてしまったこと自体は防ぐことは難しい)ら激怒するのはなあ。大切な息子が拐われた怒りは分かるけど。預けたのはアナタですし、尾上にも非があるのにとモヤ。ファミリーがメイン層である特撮でこのような表現が続くと心配になる。何が一番モヤるって、「どこにでも(たとえ戦場でも)息子を連れて行く」と「(息子が拒否したら)すぐに他人に預ける」が同居していること。息子の安全が最優先なのだから、戦場には連れて行くなよ〜。もし常に連れ歩くことがポリシーならノーザンベースにも連れて行けよ~。これが自称「子育て王」……このままでは尾上に批判が集まってしまうぞ。自分が親だから過剰に反応してしまっているのかな……
余談だけど今期の特撮はワンダー言いすぎでしょ。戦隊とライダーでキーワードがかぶるとかどういうことだよ。
気になる点
「アヴァロンに辿り着く日も近い」カリバーはアヴァロン到達が目的のひとつ。このアヴァロンが何を示しているかは現段階では不明だが、現代でアヴァロンというと「地上の楽園」や「伝説の島」を暗示する。
結局賢人は本当に変身しなかったけれどコートの前を開けて中の衣装を見せてくれたのがありがたい。倫太郎もあんな感じの衣装なのかと想像が膨らむ。ソードオブロゴス所属メンバーの各々の衣装の着こなし方も今後注目したいポイント。
そら役の番家天嵩(ばんか・てんた)くん。ついこの間はキラメイジャーに出演していたし、最近も人気ドラマ「MIU404」や「テセウスの船」などに相次いで出演した子役。同じ時期に戦隊も仮面ライダーも出演するなんて羨ましさしかない。
仮面ライダーが大勢出演する作品だと、全員が無事に最終回を迎えるとは限らないわけで、誰かが退場すると考えたときに、父上が息子を残して退場という形にはならないでほしいぞ。
今後ライダーバトルは勃発してしまうのだろうか。対カリバー戦は確実にあるとして、その他の(これから登場する)ライダー同士が戦う展開はあるのか。ライダーが多人数いると、戦う理由もそれぞれあり、己の信念や目的によってはブックの奪い合いもあり得る。
今のところセイバーは楽しく視聴できる要素が強い。エンタメ性が強いとでも言うのかな?ライダー同士でドンパチやることが少なく、話はファンタジーで軽快で分かりやすく、ストレスなくサラッと視聴できる印象。 落ち込まず悩まずいられるのは精神衛生上ありがたい(とは言うものの、ビルドやゼロワンのように猛烈に落ち込むストレス過多な作品も好きである)。あくまで今の時点では、ですけどね!今後ドロドロのライダーバトルが勃発するかもしれないけどね!
昨今の劇場版仮面ライダーを観ていて、30〜40代でも仮面ライダー(劇場版ラスボス役)になれるなんて夢があるなあと思っていたけれど、今回は30代(尾上亮役の生島勇輝さんは1984年生まれ)でレギュラー役!仮面ライダービルドにて仮面ライダーローグ役の水上剣星さんと同い年。ただ剣星さんは33〜34歳で仮面ライダーに変身したので、起用時の年齢でいったら生島さんの方が後か。生島さんは念願の仮面ライダー出演らしい。いいな~!本当にわたしはヒーローに憧れている節があるので、30代以降でも仮面ライダーに起用されることは嬉しいし羨ましい。何ならゼロワンで初の女性レギュラーライダーが出てきたとき羨ましすぎた。
まとめ
賢人は友情を表現するために「銀河鉄道の夜」を選ぶあたり、賢人の重さ()を感じるし、今後揉めますよ、この2人。
3話まで観て、コメディタッチが強い印象だが、飛羽真の失われた記憶や賢人の抱える問題など、少しずつ重い要素が顔を出してきた。賢人はおもしろ登場でエクレアを勝手に食べただけかと思いきや、背負うべき罪の存在を匂わせて……だけどとにかくお顔がプリティで気になりすぎる。倫太郎も賢人もこれからどう成長していくのかが楽しみでたまらないね。
飛羽真「本の世界ってホントにホントに面白いんだよ!」はいっ!或人じゃ~~~~ないと!!!!!!!!
>>2話感想考察:青きライオン、仮面ライダーブレイズ変身!【仮面ライダーセイバー】
脚注
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