推し

舞台「天才てれびくん the STAGE ~てれび戦士 REBORN~」感想

1ヶ月以上前の話なんですけど!天てれ舞台を観てきました。いや〜〜〜!泣いた〜〜〜〜〜!!(大の字)!!!

本当に良い舞台を観て気持ち良くなりました。ありがとうございました。本当にボロ泣きしてしまった……自分が子ども時代の天てれはほとんど覚えてないけれど、観てたんだな、テーマ曲が流れた途端に泣き出してしまった。

まさにGロッソでした!!!!

多和田任益さん

脚が長すぎるな?(またそれ)

いや多和田の5mある脚を面白く使えるような演出をしていて、脚をガバッと開いたときに笑いが起きたのが笑う。脚の長さを使ったギャグがあるなんてな?脚が長すぎてみんなざわざわしちゃったよ。わたしも普通に「脚長っ」って声に出た。知ってるのに改めて思わせる推しの脚の長さな。推しは脚長芸というジャンルを磨いてほしい。脚が長すぎてどよめきが起こるってどういうことだよ。

ダンスがキレキレで、みんなと同じ振り付けなのに違うダンスなの?というくらいに美しい。ダンス経験の有無ってこんなにキレに差が出るのねと思いました。わたしが観た日の推しは途中で沖縄弁になっていた(どうやら日替わりらしい)。長江くんとのアクションはさすがでした。そもそも気の知れた間柄の長江くんとの対決っていうのがエモ〜〜!俳優とディレクターの対決のくだりが面白かった。かなり自由だったね~!

推しがダンスの一部で、床をゴロゴロ転がって脚をパタパタさせるシーンがあって、これ最前列で目の前で観られた人がうらましくてしゃーない。

脚の長さとダンスの話しかしていないけど、悪役刑事役の推し、コメディシリアスもアクションあったし良かったな……。

横山だいすけさん

だいすけお兄さ~~~~~~~~~~ん!!!!!!うたのおにいさん現役時代、大変お世話になりました!!!!!「おかあさんといっしょ」が親子で好きで毎日2回(朝と夕の放送リアタイ)観てた思い出。だいすけお兄さんが卒業してからコンサートには行ったけれど、こういうお芝居メインの舞台は観ていなかったので、新しいだいすけお兄さんが観られて楽しかった。

それにしてもだいすけの使い道な〜〜〜〜!最高の起用の仕方でした。ありがとうございます(土下座)。事前に「だいすけは悪役」って聞いていたけれど、完全に悪役なわけはなく、元は正義側だったけれど操られて悪役にされていた。「うたのおにいさん」から文字取りの能力で「い」を取ったら「うたのおにさん」になっちゃった!というのがいかにも子ども向けの展開で楽しかった。そのときの演出もEテレを彷彿とさせた。

歌唱力が素晴らしすぎて、だいすけお兄さんの実力を最大限に活かした演出だった。思いっきりソロパートがあって驚いたけど、これだけ心身ともにビンビンくる歌唱力があったら発揮させたいよね。だいすけお兄さんらしく、コメディパートあり、変顔ありで面白かった。

それにしても推し(多和田)と推し(だいすけ)の共演が叶うなんて……生きてたらこんな良いことがあるんだなあ。

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前田公輝くん

お芝居が素敵すぎた。てれび戦士の「自分」を演じているからか、素の公輝くんを思わせるような自然な会話がすごかった。日常みたいで自然体だった。笑いながら喋るのが、こういう男子いるって感じだったし、例えばバトル後に息を切らせながら笑いながら喋る感じがすごい良い〜〜。切実な、感情MAXの心からの叫び、心打たれるお芝居だった。

高野洸くん

高野くんの殺陣!!!キレが良すぎる!!いやさすが刀剣男子は違うなと。話のシリアス部分はほぼ高野くんが担っていた。凄みのある声だな〜と感心していたけど、10年前の子ども時代のあきらくんとの対比がすごかった。完全に小学生の子どもだった。ウェ〜〜〜ン!ってなってるところが子どもで、悔しかったね、辛かったね、と胸が苦しくなった。テレゾンビ党は、悪の思念体に操られた人間の集団だった。

ところであきらくんの特集能力の「文字取り」ってなんだったんだろうな。そのせいでだいすけが鬼にさせられていた。あきらくんの後半の弾ける笑顔がサイコーだったな……。2.5次元で培われたのだろうか、「「舞台!!お芝居!!!」」って感じの、華やかさと勢いがあった。

党首は独裁者なのにちょいちょいイジられたりツッコミ役に回っていた。「それは天丼するほどのギャグか!??」とツッコんでいたのが好き。高野くん、平ジェネに出てた子かあ。あのときは知らなかったけれど、大きくなって……

党首って本当は良い人なんだよ。タワダからは俳優業は奪わなかったし、テニスキングからラケットは奪わなかったし、だいすけお兄さんからは歌は奪わなかった。その人の大切なものは奪わない。独裁者なのにあんなに慕われていた理由は、そういうところにあるんじゃないかな。

で、自分が公演を観終わったタイミングで改めて推しや出演者さんのTwitterを読み返してたら……推しの、高野くんとポケモンパンのシール開封した!ってツイートの写真んんんんんんんんん!!!!!高野くん可愛いいいいいいいいいいいいいいい

いやわたしすっかり党首のイメージついてたから、普段はこんなに可愛いんかーーーーーーい(デカ声)というか舞台で本人を間近で観られたけど写真で見るよりめちゃめちゃ小顔だったし腰の細さに驚いたよね。党首の衣装、腰がチラ見えするデザインでさ……考えた奴誰だよ!天才!!!!!!!

党首がテレホンショッキング用にリモコンを大量生産させてたの、洸くんが深層心理でリモコンを欲していたからかもしれない(実際はずっと持ち歩いていたけど)のだとしたらエモすぎて爆発する。

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長江崚行くん

わたしの中では完全に「文ステの江戸川乱歩」だったので、新しい長江くんが観られてよかった。え〜かっこいいじゃんよお。推しとの日替わり楽しかったよ。共演がエモエモすぎた。

鎮西寿寿歌さん

パンフレットを熟読していて気付いたけど、この鎮西寿寿歌さんって「ニャンちゅう! !宇宙!放送チュー!」のお姉さんだああああああ!?????ニャンちゅうの番組をよく観ていたのは前のお姉さん(みきちゃん)時代で、今はあまり観ていなかったから気付かなかった……びっくり。Eテレにいたのね……

劇中で、公輝くんと望くんがペア、長江くんと寿寿歌ちゃんがペアって描写があったけど、これは世代の話だったか。4人は同じ時期のてれび戦士ではなかった。そういうのも分かるから、このパンフレット面白い。読み応えがある。あと俳優ひとりひとりのプロフィール紹介文が良い。

松村優くん

とにかく服装が幸村で笑う。立海かよ!お前大石だろ!!1)わたしの中での大石は辻本祐樹くんです←やかましいわ

テニス意識なのは本人のオマージュなの?関係ないの?1位に固執してる感じとか立海感すごいけど?青学VS立海の決勝戦なの?そんでテニミュとか立海とか考えてたら手塚部長が負けたところを思い出して勝手に苦しくなったわ←

おい隣に青7の手塚部長がいるだろうが!!!!!!!

テレゾンビ党

天才と対になる天災の思念体。最後にてれび戦士たちの「楽しい」の気持ちによって、てれび仙人に取り憑いた思念体を追い出すことに成功するけれど、解決法が「倒す」ではなく、あくまでも「追い払う」なのがよかったね。あれで倒してしまったら「この世界に苦しみはありません!ハッピッピ〜〜!」となってしまう。辛い、苦しいという気持ちは消滅しないしどこかに必ず存在する。それを認めた上で、苦しいこともあるけど楽しいこともあるよと生きていくのが大切なのだ。洸くんをはじめ、多和田とテニスキングは悪の思念体に操られてしまったけれど、ああいう悪い考えに支配されることは誰にだって起こる。大切なのは、その事態に陥ったときにどう解決するか、「楽しい」があれば大丈夫!みたいなメッセージが素敵だった。

この作品は本当に楽しかったからこそ後で色々と行間を読んでしまう。視聴者目線で考えたら、今までてれび戦士が楽しい番組をお届けしていたのに、急にテレゾンビ党というのが出てきて、楽しくない、つまらない番組ばかりが流れるようになって、次第に「楽しい」の感情を忘れ、視聴者もゾンビのようにただ生きている、って感じだったのかな……アレ?われわれも似ている……?

まさに哲学的ゾンビでは?(PPVVに繋げるおたく)

ライブ感とお芝居のハーモニー

ダンスあり、歌ありのお芝居でボリューム満点キラキラ満載でした。

「楽しい」を排除したテレゾンビ党首の洸くんは操られていた(弱った心につけ込まれた)っていうのが救い。あれが本心からの行動だったら「奇病の原因を作ったのはおまえだぞ」とか「失われた10年を返せ」みたいな非難が生まれそうだけど、操られていたんならなあ……仕方ないよなあ……みたいな。

「悪のボスだと思っていた奴は実は操られていました〜!」って、誰も悪くない(本当に悪いのは悪の思念体だけ)から好きだけど、場合によっては薄っぺらくなりがち。でもこの話は本当のボスも出てきて、しかも倒せなかった(追い払うだけ)というのが面白い落とし所かなと。

「タイムマシンでいこう」という曲がopでかかって反射的に泣いた()んだけど、何でこんなにギャン泣きしちゃったのかなと思って調べたら、観劇中は知らなかったけど、公輝くんたちが天てれに出ていたときの曲ではなくて、初期の、わたし世代(おばさんなのがバレる)ドンピシャのopだったの。だからあんなに懐かしくておギャンしてしまったのか……

でも、YouTubeで見つけて聴いたとかだったら「懐かしいな〜」程度で、泣きはしないと思うんだよね。キラキラした舞台上で、てれび戦士が笑顔で歌っているからこそ泣いてしまった。

わたしはかなり前列の通路側だったけど、高野くんとだいすけがすぐ横を通る演出があって、高野くんのご尊顔、キリッと引かれたアイラインを間近で見られたし、だいすけに至っては目の前で立ち止まりセリフがあって、その数秒、だいすけとわたしの距離は1mでした……(昇天)

久しぶりにオペラグラスのいらない距離で舞台を観た。全体も観られるし、通路演出もあって、良い席だった!

子どもも楽しめる内容

今回、わたしの真後ろにお子さんが座っていたのでキッズの反応がダイレクトに伝わった。笑い所では笑っていたし、何と書いてあるのか一文字ずつ読んでいたり。本来ならば舞台でおしゃべりは厳禁なのだけど、この舞台は子どもも楽しめる舞台でお話してもいいかな、反応が分かって楽しいな、という雰囲気だったし、実際に長江くんもいいよって言ってたみたい。

この子どもたちは、このような舞台を観る機会があって恵まれているなあ。公輝くんたちが実際に天てれに出ていたのをリアルタイムで観ていた勢ではないから、今の天てれのファンなのか、親が俳優のファンなのか。どのみち舞台に赴き、舞台上でお芝居をする人たちを観る機会というのはそうそうないから、こんな素晴らしいショーを小学生で観られてうらやましい。わたしも子がもうすこし大きくなったら、こういう子ども向け舞台に連れて行きたい。

失われた10年

失われた10年って怖いなと思ったけれど、子どもの頃の記憶を失くして楽しいこともなくつまらない人生を送るのって、ある意味わたしたち大人のことでは?とゾッとした。わたしは社会人になって何年も経っていて、今は娘や推しのおかげでわりと楽しい人生を歩んでいるけれど、この人たちに出会う前は暗黒の数年()があったし、楽しくもなんともない、記憶もない時期がある。奇病って何だったんだろうなって少し考えた。奇病の原因は笑わないことで、奇病の特効薬は笑顔になること。現代でいうところの鬱なのだろうか。

考えるな、感じるな、思考停止……現代の大人にあてはまる部分があって怖くなった。こんなコメディありの内容だけど、メッセージ性が強い。

推し、娘、ありがとう……

まとめ

あの後、洸くんはてれび戦士として活躍するのかなあ。きっと良い武闘派になるだろうなあ。またいつか、もしかしたらテレゾンビが襲ってくるかもしれないけど、そのときは仲間と一緒に「楽しい」を守るために戦ってほしい。

子ども向けなコメディパート、本気のアクション、シリアス、どっひゃ〜〜!みたいな部分、エンタメがぎゅっとつまっていて、子どもも大人も楽しめた。話がとても分かりやすく、スッと頭に入ってくるし、余計なことは考えずに楽しめる。よく考えるとツッコミどころがあるけれど、細けえこたぁいいんだよ←

終わり方も非常にまとまっていて、最後はみんなで踊って盛り上がって、楽しい!ありがとう!な。観終わって幸福感に満ちていて、感謝しかない。大人になっても楽しむ気持ちを忘れない。

脚注   [ + ]

1. わたしの中での大石は辻本祐樹くんです←やかましいわ

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