仮面ライダージオウ

28話感想考察:ソウゴとゲイツのゴールとは・・・2人の絆に涙。クジゴジ堂に帰ろう【仮面ライダージオウ】

第28話「オレたちのゴール2019」【仮面ライダージオウ】

年明けから始まった未来編・最終回。ソウゴとゲイツのゴールとは?

魔王誕生の瞬間

ツクヨミは、2009年のバス事故後に飛ばされた未来で、魔王誕生の場面を目撃する。飛流の危機にソウゴが「危ない!」と叫ぶと、時が止まり、ダイマジーンは朽ち果てた。

「少年よ、お前は生まれながらの王。お前には王となり、世界を破滅から救う使命がある」スウォルツはソウゴに言い、かざした手から謎の光を放つ。

ソウゴの夢の中(だと思っていたのは現実に起きたことだった)で「お前は王となる」と言った男はスウォルツだったということで確定なのかしら。スウォルツの計画はきっとここから始まっている。タイムジャッカーにとってオーマジオウは邪魔な存在であり排除するべき敵なのに、その魔王が誕生するきっかけを作ったのはスウォルツであるという。

ほかの男子6人は亡くなってしまったのかな・・・王の候補者であるソウゴが(テストに合格したため)生き延びるのは分かるけど、飛流も生かされたのはなぜだろう。王の候補者選定のテストとは別に、アナザージオウの候補者選定もしていたのか、飛流はこれからも出てくるのか。アナザージオウウォッチは、一度破壊されたはずなのに、元に戻っていた。ソウゴと飛流の和解はともかく、アナザージオウという存在の問題はまだ解決していないんだろうな。

ウールが求めるもの

白ウォズから仮面ライダーウォズの力を奪う作戦に加担したことについて詰められるウール。少年を踏んではだめだ・・・。ウールは今回の騒動に関して「オーマの日とかいう日に王様が決まるんじゃなかったのかよ。なんでジオウとゲイツの決戦とかいう話になるんだ!お前もスウォルツも何考えてんだ!」と疑問を持つ。この発言を受けた白ウォズの返答が「しょせん君はスウォルツ氏の使い走りということか」。つまりウールはスウォルツの計画を全く把握していないということになる。

更に白ウォズの「まあ今さら君たちが何をしても問題ない。ゲイツリバイブが魔王を倒す。魔王がゲイツリバイブを倒す。あるいはアナザージオウが両方を倒す。どう転んでも私たちの計画に支障はない」という発言。思わずウールとハモッてしまった・・・「わたしたちって、なんだ?」

白ウォズは27話でも「私たち」という言葉を使っていた。よって白ウォズは単独行動ではなく少なくとも複数の仲間が存在するということなんだけれども、それは単純にスウォルツのことなのか、他に所属する組織等が存在するのか。それも気になるけれど、わたしのポンコツ脳では「ゲイツリバイブが勝つ未来でもジオウⅡが勝つ未来でもアナザージオウが勝つ未来でもどれでもいい」というのが理解できていない。白ウォズが2019年に現れたのは「ゲイツをゲイツリバイブに成長させゲイツリバイブが救世主となる未来へ導く」のが目的だったはずなのに、実際は誰が勝ち残っても関係ないという話になっている。28話内で最終的に白ウォズはスウォルツに従うことを選ぶので、白ウォズの当初の計画は修正を余儀なくされており、それによってゲイツリバイブにこだわる必要はなくなったということなのだろうか。

ウールはタイムジャッカーの目的である「新たな王の擁立」を叶えることを第一と考えているので、未来を変えようとする白ウォズや、タイムジャッカーの本来の目的とは外れた行動を取るスウォルツが許せないんじゃないかと。

ウールも、多分オーラちゃんも、スウォルツにいいように利用されているだけなんだろうなあ。オーラはともかくウールは光堕ち待ってるから・・・(毎週言ってる)

白ウォズはウールに対して油断しているのか計画について勘付かれてもいいと思っているのか、ヒントを出し過ぎでは・・・視聴者に優しい白ウォズ。

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ソウゴと飛流の決着

ジオウⅡ対アナザージオウの戦いは、ジオウⅡとゲイツリバイブの共闘により決着がつく。

ツクヨミが知っている真相とは別の角度から和解したのが良かったな。ツクヨミが飛流に「あのバス事故は本当はこういう原因だったんだ」と知らせたとしても、飛流たちの両親は帰ってこないし悲しみも消えない。むしろ自分の罪を責めて苦しみが増えるだけかもしれない。そうではなく、あくまでもソウゴと飛流の間で「過去は乗り越えていくしかない。過去よりも今のために生きてほしい」と納得して解決できたのが良かったな。ところでこの言葉はソウゴがゲイツにも言ったことがあるらしい・・・やば、全然ピンと来なかった。

2人の絆

28話はとにかくソウゴとゲイツの友情が熱かったし泣いたしもう神回。ソウゴとゲイツはお互いに「約束を破るわけにはいかない」と、ボロボロになりながらも約束の地へ向かう。

ゲイツの「俺達は友達じゃない!これから決着をつけるんだぞ!?」というのは、ゲイツが自分自身に言い聞かせているように聞こえた。友達だと認めてしまったら、ジオウを倒せなくなる。しかしゲイツはジオウを倒すしかない。なぜならツクヨミの手を汚させてしまったから。魔王を生み出したきっかけは自分たちのせいだから。自分がぐずぐずしていたから、無関係の人々の命を失ってしまった。バス事故に巻き込まれたツクヨミはもうこの世にはいない。だから自分が責任を取らなければいけない。ジオウを倒さなければ・・・こんな使命感でジオウ撃破に固執しているのだと感じた。だから、ジオウを倒すのはアナザージオウではなく自分でなければならない。命を削ってでも。

「ゲイツは確信したんだよね?俺がオーマジオウになるって」の言葉を聞いて躊躇するゲイツ。ゲイツがゲイツリバイブに変身できるようになったのは「ゲイツがジオウを倒す決意をした」という気持ちの表れだけれど、その理由は「ソウゴがオーマジオウになると『ゲイツが』確信した」からではなく、ツクヨミの行動(ゲイツの誤解なわけだけれど)に対するけじめをつけるためであって、ゲイツは「ソウゴは将来オーマジオウになるのか?」については確信はしていないし、むしろ心中では「ならない」と思っている。だからこそ何度も自分に「ソウゴは友達ではない」「ジオウを倒すのは俺の使命だ」と言い聞かせ奮い立たせてきたのであって、本当はその逆の「ソウゴがオーマジオウになるとは思えない」「ソウゴに友情を感じている」という感情が存在している。だからこそアナザージオウからソウゴを守ったときの「ジオウが魔王になるだと?そんなわけがあるか!こいつは誰より優しく誰より頼りになる男だ!そして・・・俺の友達だ」は本心で、やっとゲイツが本心を語ってくれたし、やっぱり心の中ではそう思ってたんだ、と分かって泣いてしまった。

ゲイツは、本当はソウゴのことを友達だと思っているのに、倒さなければいけない状況に追い込まれていた。友達になれると感じた人を自らの手で葬る必要があった。口ではあんなに「お前を倒す」と繰り返していたのに、本音は「ソウゴが魔王になるわけがない」と思っていたなんて泣くしかない。つらかったんだ、ゲイツは。未来で友達を失った悲しみを、自らの手で繰り返すことになるから。ゲイツは友達想いの良い子なんだよ。だからこそ、ツクヨミとソウゴの板挟みになって、ツクヨミが犯してしまった罪(何度も言うけど誤解である)をせめて自分がけりをつけようともがいていた。

アナザージオウを撃破した後も、2人は決着をつけるために戦わなければならなかった。お互いに大切な友達だと確信できた後だけれど、戦うしかなかった。でも、それを破ったのはソウゴだった。寂しいときは寂しいと言う。友達に対する欲求を「こうしてほしい」とはっきり伝える。それに対してゲイツも「友達のままでいられるならこれからも友達でいたい」と答える。今が決着をつけるべき時だと理解していても、友達だから戦いたくない。自分の行動と心境に矛盾があることをお互いに伝え合った瞬間だった。

この決着は「誤解しているゲイツ」と「ゲイツの誤解による決意を信じたソウゴ」の、実はする必要のない対決。それを、追い詰められた先に出る本音をお互いに確認した後で、ツクヨミによって「戦う必要はないかもしれない」と知らされ、またクジゴジ堂で一緒に暮らせばいい・・・と解決する。そりゃ思わず笑ってしまうよね。ツクヨミが「ソウゴを倒す」と望んでいたはずなのに。そのためにゲイツも決意したというのに。そんなツクヨミが「戦う必要はないのかもしれない!」と必死に2人を止める。泣き笑いのような感情だったよね。この28話、ソウゴとゲイツの絆がしっかりと結ばれた回で最高だった。ほんとサイコーのシーンだったから・・・

そしてツクヨミに宣言した「奴は魔王になどならん。俺たちがさせない」という決意がまた良き。ソウゴはオーマジオウにならないしさせない。今まで何度か出てきた論点だけれど、この瞬間でもう「ソウゴはオーマジオウになるのか」「オーマジオウになるのを防ぐことはできるのか」という論争に終止符がうたれ「ソウゴはオーマジオウにはならない、なりそうになっても俺がさせない」という、今後の方針がはっきりと決定した。

ゲイツのそんなわけがあるか!という激昂に全てが詰まっているように感じた。飛流の「魔王になる男だぞ!?」に対して「そんなわけがあるか!」だよ?もうこの瞬間に涙がブワッて出た。思い出しても泣いちゃう。

ソウゴのゲイツへの信頼をこんなにもはっきりと言われたら、ゲイツも本音を言わないわけにはいかないよねえ。というか言いたくなるよね。ゲイツのデレ部分が強く出たなと思ったけど、信頼している友達から信頼していると言われたら、それに応えたくなるよ。

これだよ・・・わたしが仮面ライダーで観たいのはこういうやつなんだよ・・・天道と加賀美的な、戦兎と万丈的な、1号ライダーと2号ライダーの絆・・・尊いよ・・・・・・(合掌)

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士の目的

士の目的は、この世界を破壊すべきかどうかを見極めること。もしソウゴがオーマジオウになるのならこの世界は破壊するしかないが、そうではない未来も存在する可能性があると考える士。

そもそもなぜ士はツクヨミを助けたのかなあ。単なる気まぐれや演出上の話かもしれないけれど、ツクヨミの存在(2009年のバス事故の真相をソウゴとゲイツに知らせる役)が士の目的には必要だったのかもしれない。士の目的は、単にソウゴかゲイツが倒されればいいという問題ではないようだ。

新たなチーム、4人の共同生活

再びクジゴジ堂に住むことになったゲイツとツクヨミ。しかし黒ウォズも居候することになり、4人での共同生活が始まる・・・しかもゲイツと黒ウォズは相部屋・・・・・・まじか・・・・・・・・・(天を仰ぐ)

なぜ黒ウォズはクジゴジ堂に住むことにしたんだろう。ン我が魔王とゲイツがお友達になったことを察知して、アプローチ方法を変えてきたということだろうか。潜入?監視?白ウォズに対抗するためには魔王陣営と組む方がいい?黒ウォズの目的は何だろう?黒ウォズがゲイツとともに生活するというデメリットを越えるメリットがあるのかしら。次回、どうやら未来でのゲイツとウォズの関係が少し見えてくるようなので楽しみ。

黒ウォズとゲイツ・ツクヨミは、ソウゴを魔王にしたいマンとしたくないマンで、全く逆の目的をもつ。この2チームが共同生活をする理由とは・・・

「お前が今までしてきた仕打ち、無視できるわけないだろ」「黒ウォズ、謝っちゃいな。今なら大丈夫」「ごめんね()」「それで謝ったつもりか!」のくだり・・・男子たち仲良しじゃんかよ・・・・・・確かにゲイツと黒ウォズは今まで何回もバトルしていたし、直近でもゲイツが命を落としかねない戦闘を繰り広げたというのに。ゲイツくん、黒ウォズにだいしゅきホールドしてるじゃん。ソウゴにやっと友情を伝えられてテンション爆アゲのままだったんだろうなあ。

あ~~~~175cmのゲイツと182cmの黒ウォズがじゃれ合ってるのつら~~~~~かりそめのチーム~~~~冗談とかケンカだとしても抱きつくとか~~~何か目覚めそうだからやめて~~~~~~~

どうでもいいんだけど、黒ウォズが靴を履きながら会話してて「黒ウォズも靴を履くときにかかとを気にしたりするんだ・・・」とか考えてしまった(は?)。

ソウゴが望んだ「オレたちのゴール」

28話、最高なクソエモ回だったじゃねえか・・・思わず泣いちまったぜ・・・と涙を拭いながら東映公式のあらすじ詳細を読んでいたら、いきなりとんでもない文章が・・・

ソウゴとゲイツの決戦は、ソウゴが思い描いていた結末を迎えた。

ちょっと待って?そういう言い方よくないよ?ソウゴが望む未来を創造したからこういう結末になりましたみたいなニュアンス出すのよくないよ?

まさか、オレたちのゴールというのはまたしてもソウゴが望んだ未来、つまりソウゴが創造した未来だという解釈もできるのか・・・そりゃないぜ・・・ゲイツは自分で決意したと思っているが、実際はソウゴの望み通りに動かされただけかもしれないとか・・・

え・・・クソつらいんだけど、どう解釈しておけばよいものか・・・2人の絆!サイコー!!で脳内で美しくまとめて終わらせるべきなのか、この結末すらもソウゴの未来創造だと暗い影を落としてフィニッシュするべきなのか。重い・・・

まとめ

間違いなく神回。ソウゴとゲイツの和解、ゲイツの決意。何もかもがサイコーじゃねェか・・・ほんと思い出し泣きできる。

最高のエモ体験をありがとう。これだから特撮オタクはやめられない。

>>29話感想考察:ブレイド編開始!出会ってはいけない2人が出会う。黒ウォズとゲイツ・ツクヨミの関係は?【仮面ライダージオウ】

>>27話感想考察:バス事故の真相。ゲイツリバイブに対抗するために、黒ウォズがとった行動とは?【仮面ライダージオウ】

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