第35話「良い人、悪い人、普通の人」【快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー】【ルパパト】
ルパンコレクションの力でコグレが3人に分裂!?6時間以内に元に戻さないと全滅してしまう!早く集めて!ルパンマグナムがロボット変形します!
コグレが3人に分裂
ドリューンの攻撃が当たってしまい、コグレは「普通のコグレ、良いコグレ・悪いコグレ」の3人に分裂してしまう。
このコレクションの能力は分身じゃなくて分裂らしい。無理やり3つに分裂させている影響か、6時間以内に元に戻らないと本体も含め命が潰えてしまう!それを知った快盗は必死にはぐれコグレを探す・・・
民間人も分裂させられてしまっていたけど、その中にザ・たっちがいて笑った。双子が売りなのに三つ子をやらされるとかw ひとり分のCGいらずってことなのか?咲也?が「ちょっと!ちょっとちょっと!」って言ってたよね。小ネタ面白いよね・・・
ノエルもジュレでサボってたけど、警察は居心地がよくないのかな〜とちょっと思ってしんみり。ジュレによくいるし、快盗の方が合ってるのかな。まあ魁利のサボタージュは居心地の問題ではなく彼の労働意欲の問題なんだけどね!もしかしてノエルも、対人の仕事とか連携する仕事とか熱血とか苦手なのかもね。根がエンジニアだからね。(技術職への偏見)(ごめんなさい)
ギャングラー怪人ドリューン・サンブ
今回の怪人はドリューン・サンブ。演じたのは岸尾だいすけさん。どうやらアドリブがかなり多かったらしい。確かにすごい小ネタっぽいことをずっとつぶやいていたというか、だいぶおしゃべりな奴だったよねw
私の中では岸尾さんはトゥエンティ1)アニメ「探偵オペラミルキィホームズ」ですかねえ・・・
良いコグレと悪いコグレ
ジュレに戻る途中ではぐれたコグレ2人を探す快盗。透真と初美花は良いコグレを、魁利は悪いコグレを見つける。
良いコグレ、人助けをしまくったせいでボロボロになっていた・・・。この良い面と悪い面の性格が本人の性格を抽出・凝縮したものなのだとしたら、コグレさんにも「困っている人を助けたい」「自分のことよりも他人を助けたい」という心があるってことなのかなあ。
透真と初美花は必死になって息を切らせながら良いコグレを回収していたのが印象的だった。あんなに必死になって探す2人を見て、視聴者もだけど、コグレさん自身も考えるものがあったようで「終始自分のために必死に動いてくれる快盗」に罪悪感を抱き、さらに良いコグレとの会話を通して「普段から快盗に迷惑をかけている」という自分の想いを再確認する。
良「また、彼らに迷惑をかけてしまいましたね」
普通「また?」
良「私たちは、自分の手に負えないハードな仕事を、あの若者たちに託しているわけですから」
コグレさんも、いくら情報通で変装の名人といってもおじいちゃんだもんね。道に飛び出した子どもを助けようとしてつまづくような体力では肉弾戦は無理だもんな。コグレさんも心の中では「危ない仕事をさせて申し訳ない」という気持ちがあったのかと思うと、コグレさんって一体どういうスタンスなのかと悩んでしまう。前回のラストで不穏な空気を醸していたのに今回でこれだもんな!!!
一方、魁利は悪いコグレを見つける。悪いコグレはツッパっていたwww
「うわっ、ダッセ」「平成も終わるってのに何のギャグだよ」っていうのがいかにも平成生まれって感じで良いよ~。口パクで「(よっわ)」とか言ってたし。
悪いコグレの特攻服に「琉覇暗虎麗苦死怨(ルパンコレクション)」「国際警察上等」「地獄執事参上」「暴走天使」とか書いてあって笑ったw
「ツッパることが男のたったひとつの勲章」
普通のコグレ
魁利が悪いコグレをジュレに連れて帰ると、良いコグレはいるが普通のコグレがいなくなる。コグレはギャングラーの居場所を突き止めるために体を張って捜査していた。
このさあ・・・「今回の騒動を挽回するために普段はやらない無茶な捜査をする」っていうのがさあ・・・。「迷惑をかけたことを挽回したい」という感情をもっているというのが・・・
「とにかくあんたは無茶すんな。体張るのは俺たちの仕事だ」
「コグレさんに何かあったら困っちゃうんだ」
「あなたは俺たちの希望の糸ですから」
と言う快盗に対して「こちらこそ。あなた方が頼りです、よろしくお願いします」と返すコグレ。おいおい、良い関係じゃねェか・・・?
コグレの「ダメですね、なるべく見ないようにしてきたのに・・・」の意味について考えていて、文脈的に「情がわくからなるべく人間として見ない(=駒としてだけ見る)つもりだったのに、そんなことは不可能で、いつの間にか一人の人間として見てしまっている」という意味なのかなあと思っているんだけど、それってどうしても「利用するだけして、用が済んだら捨ててやる」つもりだという意図が隠れているように感じてしまう。「コレクションを集めたお礼に快盗の大事な人を取り戻す力を授ける」という真っ当な動機があるなら、そこまで罪悪感を抱かなくてもいいような気がしてしまう。
戦いに巻き込んでしまったことに対して罪悪感を抱いているならば、情がわかないように努力する理由はないわけで。「情がわくと困る」ということは、いつか自分の情に邪魔をされる展開が待っていると知っているからであって、それはつまり、いつか切り捨てるつもりなんじゃないかって・・・
あるいは「若者に体を張らせているのが心苦しすぎて、人間だと意識しなくて済むように見ないようにしていた」なのか。もしこっちの意味だったら、快盗を利用しているものの裏はない良いおじさんじゃないか…
一方、警察は民間人を救っていた
今回の警察はほぼ出番なし><
でも視聴者の見えないところで、ドリューンの被害者をひとりずつ集めて律儀にくっつけていたのかと思うと・・・警察は地道に頑張っているんじゃないか・・・今回の事件も、報道されるとしたら快盗がメインで取り上げられるんでしょ?でも民間人の平和が守られてるのは国際警察のおかげなのよ・・・?
ザ・たっちのたつやとかずやを集めるとき、圭一郎が悪いたっちを担当してたのが笑った。厄介な役目を負ってくれるんだな圭一郎は・・・
ドリューンが地面から出てきたときに咲也のドライビングテクニックを拝めたのはよかったけど、最後の圭一郎の金的的な演出いるか??笑
みんなの黒歴史をイジる魁利
最後の魁利がぐうかわだった。小学1年生のような無邪気さだった。バリバリだぜ!魁利が透真に向かって「夜露死苦!」ってやってるのを見て透真が真顔になってたのが笑う。16話の入れ替わり回のやつじゃん!また魁利は他人の黒歴史をイジるんだから!
16話より:君かわうぃーーねーーーー!!!
透真、一番年上だしイジられキャラでもないしどちらかというと権力を持っていると思うんだけど、ちょいちょい魁利にイジられてるのよね。それだけ魁利のパリピ精神の方が上だということ・・・?
普段は大人びててクールでスマートな魁利だけど、たまにこういう7才児みたいな面が見えるんだよなあ。これが本来の魁利の姿なのかもしれない。19才でまだ若いし、本当はちょいチャラついたウェイ系でもいいじゃない。快盗のときはウェイしてる場合じゃないからウェイじゃないだけで。そう思うとやっぱりギャングラーは憎いし早く駆逐されて魁利に幸せになってほしい。
魁利も含めて快盗はコグレさんの命の危機に関して「はあ?あと2時間ないんだぞ!?」「やべえ!あと1分!!」とか相当に焦っていて、それはコグレがいなくなったら自分たちの目的が果たせなくなるからというのはもちろんあるけど、もっと根底の部分で、仲間の命を守りたいみたいな意志を感じて胸が熱くなったよね。
それにしても、命が潰えるまであと1分だったとか・・・ギャグテイストだったけど、結構シビアだったな・・・諦めなかったの偉いよ!?
まとめ
今回の話、リアタイ時は「コグレさんって本当はただの良い人なのでは?怪しいおじさんではないのでは?」と思い始めていたけど、2回目を見たら「罪悪感や良心の呵責という概念はあるけど影で悪巧みをしているおじさん」に思えてきた。でも解釈によってはやっぱり裏の顔はない良いおじさんなのかも・・・とも思えて。どちらが合っているかは先の放送を見れば分かることだけど、見方によって色々な姿を想像できるキャラクターって面白いな。
コグレさんは変わってきていたのかもしれない。それこそ7話あたりまでは「駒として利用してやる」としか思っていなかったかもしれないけど、快盗と関わっていくうちに、頑張る若者を見続けるうちに、情がわいてきたんだろうなあ。これが終盤の展開にどうかかわってくるのか。
ルパパト放送前にキャスト情報を確認したときは「何で温水さんなんだよwwww」と思っちゃってたけど(ごめんなさい)、もうすっかり馴染んでるしぬっくんでよかったねとすら思っている。なんかさ、当初は「もっとスマートなイケオジの方が執事っぽいのに」って思ってたんだよね。でもそうじゃなかったみたい。温水さんのチャーミングでちょっと抜けてるところもあって(毛の話じゃないですよ)、でも結局やることはやってる胡散臭い奴、みたいな雰囲気が良いんだなって思う。
今回ノエルの出番少ねえ~~~~~~~~~!別にいいけど!また今度ノエルメインの話がくるはずだし!!
>>36話感想考察:うっかりミスを連発の咲也。圭一郎!怒っちゃだめだ!【ルパンレンジャーVSパトレンジャー】
>>34話感想考察:ルパンマグナムを巡る罠!魁利の覚悟。アルセーヌの意図とは?【ルパンレンジャーVSパトレンジャー】
脚注
1. | 本文へ | アニメ「探偵オペラミルキィホームズ」 |