第32話「決闘を申し込む」【快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー】
ハァ~~~~今回も文句なしの神回だったね!!??????ノエルとの決闘の最中、コレクション回収の理由に気付き始めた圭一郎。物語はまさに佳境!
「ステイタス・クインティプル」の金庫
5つの金庫を持つ実験体(ステイタス・クインティプル)の金庫は、金色金庫ではないのに開けることができなかった。第25話(ライモンを倒した回)ではステイタス・ゴールドの金色金庫を開けるためにはダイヤルファイターを2つ同時に使用する必要があるという設定があったけど、それとは別で、ゴーシュが実験体を改造した際に「5つの金庫の暗証番号を連動させている」ので5つの金庫を同時に開ける必要があるのだった。
金色金庫の暗証番号は6桁なのでダイヤルファイターが2つ必要。つまりステイタス・クインティプルは暗証番号が15桁ということか。ということはドグラニオ様の金庫の暗証番号はやっぱり21桁で確定なんじゃないでしょうか!?快盗と警察全員で力を合わせないと倒せないという。
双眼鏡「ゲリ・ル・モンド」
冒頭のバトルでゴーシュが持つルパンコレクションを見たノエルが「ゲリ・ル・モンド!こいつが持っているのか!」との発言。あの双眼鏡はゲリ・ル・モンドっていうんだねえ。ル・モンドって、フランス語で新聞(夕刊紙)の意味なんだって。
ゴーシュの双眼鏡に関しては第8話で「いいところも悪いところも全て見える」「肉体を細胞レベルで見ている」と説明されているし、コグレも前々から気にしていたようだった。そしてノエルも同じく注意している。
ゴーシュが双眼鏡の能力を使う前にノエルが焦って撤退したあたり、かなりやばやばな品らしい。この双眼鏡は今後の鍵を握るアイテムなのね・・・。
最後、コグレさんにゴーシュの双眼鏡の話をする魁利。ノエルが双眼鏡について何か知っているらしいと知ったコグレは血相を変えて出て行く。なになに、そんなにすごい代物なの?どうしても欲しいっぽいけど、焦る理由があるのだろうか。
決闘を申し込むノエル
実験体を倒すには5つの金庫を同時に開ける必要があるが、快盗とノエルを合わせても1人足りない。ノエルは、最後の1人に圭一郎を指名し、快盗と警察の協力を頼むが断固拒否する圭一郎。
警察を快盗と協力させるために、ノエルは圭一郎に決闘を申し込む。
「朝加圭一郎・・・君に決闘を申し込む!」
「もし僕が勝ったら、快盗と協力してコレクションを回収し実験体を撃破する。もし君が勝ったら、僕と3人の快盗は・・・自首するよ」
自首!??????リスク!!!!!!!と思うけど、それ相応のリスクを提示しないといけなかったのだろし、本編で透真が言ったとおり、実験体を倒して5つ全てのルパンコレクションを回収できないのなら快盗を続ける意味がないんだよな・・・。文字通り「首を賭ける」対決となった。
この決闘の勝敗、よく考えたら、圭一郎にはほとんどデメリットがないんだよね。自分が勝ったら快盗4人を逮捕できる(ただし実験体は野放し)し、もし負けても実験体を倒せるチャンスがある。圭一郎の警察としてのスタンスは揺らいでしまうけど、それは「決闘に負けたから仕方なく言うことを聞いて快盗と協力する」っていう体でカバーできる。どっちに転んでも警察は損をしないような、一方的に快盗に不利な条件を快盗側が提示してきた。それほど、この条件を飲んでほしかったんだろうなというのを感じる。ノエルは「相応のリスクを張る」と表現していたけど、リスクだらけというか!?負けたら即終了というか!?ついでに地球も終了だろうなあ・・・快盗が逮捕されていたら、実験体に滅ぼされていただろうなあ・・・
「これ以上は話しても無駄みたいだね」
とノエルが言ったように、決闘というのは力ずくで自分の要求を相手に飲ませる。どちらが善か悪かは関係ない。きっとノエルと圭一郎はお互いに、自分のスタンスには善も悪(というよりも欠点)もあることに気付いている。だからこそ、論争ではなく実力行使で結論を決める方法を取ったのではないかと思う。
「快盗どもがコレクションを盗ろうとしたせいで、何度ギャングラーを取り逃がした?どれだけ被害が拡大したと想っている!?我々戦力部隊まで同じ過ちを繰り返せというのか?」
と圭一郎は言いますけどね・・・。圭一郎の言っていることは正論なんだけれど、正論が最善とは限らないんだよなあ。圭一郎の言っていることは本当に正しいんだけど、じゃあ快盗の存在がいなかったら警察だけで市民を守り抜けたんですか?って話。
戦力部隊がパトレンジャーに変身できるようになった後も、何回も窮地に追い込まれたことはあったでしょうに。共闘してやっと倒せた怪人もいたし、快盗に助けられたこともあったのに。快盗のせいで被害が拡大したのは確かだけど、快盗がいたから取り逃がさずに倒せた怪人がいるのも確かだよ。圭一郎が己の警察としてのあり方を追求したいのも分かるけど、実際の問題はそんなことでは解決できないよ・・・
ノエルはさ、最後の1人に「心当たりがある」と言って圭一郎を指名したんだよね。それはそもそもパトレンジャーの3人の中から選ぶとして、度胸とか戦闘センスとか総合的に考えた結果で圭一郎を選んだのかもいれないけど、もっとこう、マインド的な部分でも圭一郎に協力してもらう意味があったのかなと思うんだよね。
初美花の言うとおり、つかさか咲也に頼んだ方が、初手での成功率は高かったのかもしれない。でも、今後もこういった難しい展開が起きることを鑑みると、快盗と警察の協力体制っていうのを確立したかったのかなと思う。今回の件では「今回だけだぞ」とか言っちゃったし完全に確立できたわけではないけど、もし今後も協力不可避な事態になったとき(間違いなくある)にスムーズに事が進むようにしておきたかったのかな?
それに、ノエルはコソコソ協力を要請するんじゃなくて、堂々と真っ向勝負したかったのかなと思う。ノエルと圭一郎は立場とスタンスの違いか、遅かれ早かれ対立していただろうし、お互いの考え方や思いの強さをぶつけ合う良い機会だったのではないでしょうか!?
圭一郎は圭一郎で「何か手を打つ必要がある」と分かっているのに、突破口が見つからず、警察は己の力で解決したいと思っても実際は無理だというのが皮肉というかつらい。市民を守るには、市民の平和を(間接的に)脅かす快盗と協力しなければならない。圭一郎が協力を拒めば拒むほど、実験体を倒すのが遅れて、結果的に市民が危険な目に遭う。なにこれしんどい。己の警察としての信念を取るか、市民の安全第一を取るか、圭一郎の心境を考えるとつらい。
今までの話では「警察は解決方法までもクリーンであるべきだ」「快盗はどんな手を使ってでも解決する」というスタンスの違いを見せつけてきて、時にはこのスタンスの違いを中心に置いた話(第5話や第30話)もあったけど、だんだん警察も、手段を選んでいる場合ではなくなってきたよね・・・
決闘の日
2人きり、ノエルと圭一郎の決闘が始まる。圭一郎の「ギャングラーを一刻も早く倒すことが警察の使命」、ノエルの「コレクションを手に入れることと平和を守ることは両立できる(できるできないではなく、やらなければいけない)」という思いがぶつかる・・・!
ノエルは自分の「警察と快盗の両立」という立場を「それが君ともレッドくんとも違う、僕の選んだ道だ!」と形容した。そうだよ、両立して、時には両者の橋渡しになる存在だよ・・・。さすが列車モチーフ。連結!!!
圭一郎、ノエルの「ルパンコレクションを取り返し・・・大事な人を取り戻す!」というのを聞いて、ついに・・・快盗が快盗である本当の理由に気付いてしまった・・・!!!
「俺たちはこれしかないから快盗やってんだ!正論なんかどうでもいいね!」という第5話のルパンレッドの言葉を思い出し、快盗にはやんごとなき動機があるということを知り始めてしまった。あああああああ今度どうするんだろおおおお
ノエルは、コレクションを回収することで自身の大事な人を取り戻すことと、ギャングラーを排除して平和な未来を実現することのどちらも諦めるわけにはいかないと言う。ノエルも、なんだかんだで警察としての正義感や責任感があるんだよね。市民の平和を置いて自分たちの願望を追及するようなことはしない。そういうところが推せる。
ほんと今回クソしんどいことのひとつに、快盗はコレクションを「取り返す」という表現を徹底しているのに対して圭一郎は「(快盗がコレクションを)盗る」って表現するんだよね。字幕ではね、盗るって言ってるのよ、圭一郎。これが毎回心がズキンとするというか。
快盗側は前々から「コレクションは元々ルパン家のものなんだから、自分たちは盗まれたものを自力で取り返しているだけだ」って主張しているけど、警察にとっては「証拠物が盗まれている」んだなって。そしてどちらの言い分も間違っていないから余計につらい。
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ノエルと圭一郎の決闘の結果は、公式的にはこう表現していた。
圭一郎が一瞬ためらった隙をつき、ノエルが勝利したのだった。
公式サイトから引用
圭一郎がためらってしまったの、快盗側にとんでもない理由があると気付いてしまって、自身の覚悟よりも快盗たちの覚悟や本気の方が上なのではないかと思ってしまったのかなあ。ここでノエルに勝ったら、快盗の「大事な人」は取り戻せなくなる・・・って思ってしまったのかも。しんどい。しんどすぎる。
絶対に今後のバトルに響く。つらすぎて見ていられない!でも見たい!!警察官である自身の正義感と快盗の「大事な人を取り戻したい」という切なる願望との狭間で悩み苦しむ朝加圭一郎を!!!見たい!!!!!!(愛が歪んでいる)
ノエルの大事な人って誰なんだろう・・・。魁利は兄弟、透真は婚約者、初美花は親友だから、それ以外だとして、親(家族)かなと思ったんだけど、親ってもしかしてルパン家の末裔かもしれないよねって思う。あるいは育ての親としての(拾われたり助けられたり的な)ルパン家の末裔とか。いまだに詳細を出さないあたり、重要事項だと思うんだよね。
全員が力を合わせて実験体を倒す
決闘後のノエルと圭一郎が合流し、快盗と警察の全員で実験体を倒す。圭一郎、「今回だけだ!特別だからな・・・」って!
レッドが1号にマジックダイヤルファイターを貸すんだけど・・・「俺が押収すると思わないのか」って・・・「そんな卑怯なことはしないでしょ」って・・・ウウッ・・・清く正しい警察官だから卑怯な押収はしないってか・・・尊い・・・・・・
実験体の持つコレクション、5つ全部パカパカケータイだった!どうやらボウケンジャーのアクセルラー、ゴーオンジャーのゴーフォン、シンケンジャーのショドウフォン、マジレンジャーのマージフォン、ゴーカイジャーのモバイレーツらしい。なんとなく推測だけど、5つの金庫に入れるコレクションは互換性(種類?)があった方がいいとかいう理由でケータイ系で揃えたのかなあと思ったり。今そんな2つ折りの携帯電話なんか使わないけどねえ・・・現代のキッズは知らないのだな・・・
まとめ
次回は・・・まさかの・・・幼児化回!!?????え????同人なの?????公式が最大手なの?????
ルパパト公式で性転換回、遊園地デート回、中身入れ替わり回、乗っ取り回、料理対決、記憶喪失、旅行珍道中・・・次は幼児化だったか・・・。29話感想で「次はショタ化か!?」なんて言ったけど、本当に公式がショタ化させるとは・・・予定調和がすごい。
ところでこの放送直後に高尾ノエルこと元木聖也さんが10月に聖誕祭イベントの告知をしてきまして!!!エグゼイドのチベスナ宝生永夢やらノエルの決闘やら次回おねショタ回やらで混乱している間にイベント詳細が飛び込んできたので・・・もう・・・わたしの心は風前の灯火!!!!!
>>3話感想考察:エグゼイド編スタート!永夢&飛彩登場!永夢の思惑とは?【仮面ライダージオウ】
>>31話感想考察:ノエルとつかさの対立。司法取引の真実とは【ルパンレンジャーVSパトレンジャー】