第31話「自首してきたギャングラー」【快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー】
ルパパトはギャグ回か・・・と思わせておいて、シリアスなノエルぶっ込んできたり後半に急展開だったりで落差で風邪をひく回。つかさ先輩は美しかったし、ノエルの冷たい瞳が最高だった。朝やんと咲さんは茶番。快盗は空気。
ギャングラー怪人ヨシー・ウラザー
今回の怪人はヨシー・ウラザー。冒頭でポーダマンに追われていたところを警察に発見され、自首する。ヨシ―の声は松野太紀さんだったねえ。opの声の出演を見逃した上に最初は分からなかったけど、途中から金田一み1)アニメ版「金田一少年の事件簿」金田一一役が出てきたから分かった。最近Eテレの方でも松野太紀さんの声を聴く機会2)「おかあさんといっしょ」内の人形劇『ガラピコぷ~』ビービル役。これも金田一みがあったがあったから分かりやすかった。善悪がひっくり返る芝居がよかった・・・
茶番の取り調べ
司法取引を持ちかけるヨシーに対して「司法取引に応じなくても情報を聞き出す方法」として、刑事ドラマのような展開でヨシーの心を開く作戦www これは協力(強制?)した圭一郎がえらい。若手刑事の朝やんとベテラン刑事の咲さん。茶番を繰り広げるも成功するわけもなく・・・。ヒルトップ管理官と事務方のパロディはよく分からないけどロボコップらしい。わたしでもイマイチ分からないんだからキッズはもっと分からないよなあ。まあ元ネタを気にするのは大人だけだから大丈夫!
咲也、ノエルにも茶番やりませんか?って持ちかけてたけど、返事が「はい~~?」なの笑った。完全に「相棒」の右京さんww
よく見たらこれ見よがしに紅茶ポット持ってるし、高いところから注いでるし、咲也もわざとらしく「紅茶の好きな刑事」って言ってるし。右京さんパロディというのもあり「ウィ♡」じゃなくて「はい~~???」で露骨に不機嫌なノエルを見てときめいてしまったわたし・・・
つかさくんとの幸せな家庭
31話予告で異彩を放っていた、学生時代(?)の警察メンツ。まさかのというかまたかよというか、ヨシーの妄想でした!
妄想をぶっ込むの好きだな?もう公式の予告が信じられない・・・←
咲也が「俺は将来youtuberになるぜ!」って言ってたのが面白すぎるww ギャグパートはやりたい放題だな!何か今ドキのキッズに寄り添うギャグ内容だと思った。
ヨシーの妄想の中で、まさかのつかさ先輩男装(2回目)。麗人・・・。ヨシーと結婚してるし、つかさ先輩は女学生からサラリーマンになってるし。え?また性転換なの?高校卒業後お互い性転換して結婚生活を営んでるの??
それにしても、わたしもつかさ先輩と一緒にカツ丼を食べたかったし、つかさ先輩に「頬にご飯粒がついているぞ(ヒョイパク)」ってされたかった。あの、つかさ先輩・・・わたしのほっぺにもご飯粒がついているんですけど///←
実験体、ステイタス・クインティプル
ゴーシュの実験により生まれた「ステイタス・クインティプル」という怪人。その名の通り、金庫を5つ持つギャングラーだった。冒頭のヨシーの逃亡、「ゴーシュに金庫を取られた。とんでもないことをやろうとしている」という情報はここに繋がるのね。
ゴーシュ、改造とか実験好きな闇医者で巨大化推進要員くらいの認識だったけど、部下(とも思っていないかも)を使って実験して怪人を作り出すの、普通にサイコパスだしヤバイ奴だったわ。ある意味デストラよりやばいでしょ。このステイタス・クインティプルはモチーフがモルモットなの?実験台だからモルモットなの?
しかしながらこの実験体が怖い。今までとは異なる異形さ。凶悪な顔つき。敵怪人のガワってコワイにしてもかっこよさとかプリティさとかあるけど、こいつはドン引きの怖さ。ホラーみが増したから?こういうレベル違いの力&外見の怪人が出てくるの、ルパパトが佳境に入ってきたのを感じる。一気に敵が強くなるというか。
この実験体は5つの金庫を持つので5つのルパンコレクションを持つことができる。その中のひとつが「バッドボーイズ」という「コレクションの力を弱くするコレクション」らしく、コレクションの力を相殺してしまう。なんちゅう展開。そんなチート的なコレクションがあったなんて。というかコレクションなのにコレクションの力を弱くするとか・・・お前の存在意義とは?
ルパパトは異能力バトル系のように見えて、コレクションの力を最大限に活用するとかいう展開があまりなかったけど、ここにきて異能力バトルの本領発揮。ギャングラーはバッドボーイズという「伝家の宝刀」を隠し持っていたのね!このアイテムをどう最大活用するかを思案していたんだな・・・。
パトレンはパトカイザーで応戦するも撃破されてしまう。こりゃ大変だ・・・
高尾ノエルの冷酷な面
今回のノエルは終始真面目な表情。冒頭から、ギャングラーの自首に対して「罠に違いない」と疑っていたし、捜査方針をめぐってつかさ先輩とバチバチ対立していた。なにそれたまらん。ノエルとつかさが対立って。たまらん。
ノエルの差し金でヨシーがフランス本部に移送されることに決まったときも、つかさに詰め寄られたときのノエルの「何のこと?」の冷たさ・・・え・・・たまらんのだけど・・・。いつもニコニコしていたノエルも、こんな瞳をするんだなって。やっぱり裏表がある人物なんだなって思わせる演出で最高。ただ、こんな瞳もできるんだって思ってしまうと、登場人物も視聴者も、ノエルの何を信じていいのか分からなくなるゾクゾク感もある。
まあ上記のシーンに関しては、冷たい瞳っていっても、本心からかは別だけどね。つかさを突き放すための演技かもしれないし。つかさとヨシーを強制的に引き離す方法として。とはいってもね、つかさの尊厳を守るために自分が悪者になればいいというのはいかがなものか。
(フランス語で本部に指令していたノエルに興奮した)
とにかくノエルの、ハイライトが消えた瞳が最高だった。せいやくん、こんなお芝居ができるなんて、最高だよ・・・特にわたしの中ではせいやくんといったら、キラキラして神ファンサで底抜けに明るい「おといつのせいやくん」のイメージが強いから、お芝居で、今までのせいやくんでは想像できない冷たい瞳を見せつけられて・・・
あの、別件なんですけど、わたし冷酷な瞳が大好きなんですよ、見下されたい願望ではないけど、闇を抱えた冷たい瞳が大好物なんですよ。だからそれをせいやくんが見せてくれるっていうのがもう・・・好きすぎて・・・
今回のノエルは、前回の魁利を踏襲してるのかなあ。快盗のスタンスである「優しい嘘」「過程より結果」を持ちつつ、警察としての正義感(というよりギャングラーを粛清したい願望)も持っている。怪盗と警察の両方の立場を持つノエルは、両方のスタンスも持ち、理解し、状況によって使い分けるんだなあと感じる。魁利以上に「過程は関係ない、結果が出ればそれでいい」っていう考えが強そう。
ノエルは自分の考えていることを周りに伝えない。物事を深く考えているし持っている情報も多い。考える作戦によって問題を解決することも多い。でも「君にどう動いてほしいか」しか伝えない。これはノエルの元々のエンジニアとしての性格なのか、後から(何らかの出来事により)考え方が変わったことによる振る舞いなのか。
もしかして快盗も警察も信用していないのかな。「僕を信用して」って言っているのに、当の本人は他人を信用していないのかなって思って青ざめてしまった。そうだったらどうしよう。何が彼をそうさせるんだろう。「俺たちのことも信用してくれ。でないと俺たちもノエルを信用できない」って諭す回があってほしい。本当の意味で信頼関係を築いてほしい。今のままだと高尾ノエルには「協力者」はいても「仲間」はいないことになる。
ヨシーのコレクションの真実
ヨシーが持つコレクションの能力は「善と悪の心を入れ替える」ものだった。自ら金庫からコレクションを取り出したヨシーは悪の心に戻り、つかさに襲い掛かる。
ノエルはつかさに本当のこと(ヨシーが持つコレクションの能力)を言えばよかったのに、せめて圭一郎に相談とかすればよかったのにって思うけど、それをしてしまうと、ヨシーの身柄を警察が確保している内はどうやってもコレクションは自分が回収できない。だからつかさの尊厳を守るためという理由をつけつつ、結局はコレクション回収のためにフランス本部に身柄を送ることにしたのかなとちょっと思った。このまま司法取引が成立して居場所が不明になると困るから。もし警察としてつかさを成長させるなら「騙されている」って教えるべきだし。だんだん「コレクションを回収するためなら手段を問わない」が強くなってきたように感じる。
ただ、ノエルがつかさに言った「お人好しでだまされていたとしても、君の姿は気高く輝いていたよ」は本当の気持ちだったと思う。その証拠に「気高く輝く警察官」をつかさに譲っていたから。
今回ノエルが変身するときに「国際警察潜入捜査官、パトレンエックス」って名乗ってたの何でだろうって思ったんだけど、見直したら分かった、口上が「気高く輝く警察官」だからだ。今回は「気高く輝く警察官」はつかさに譲ったから、自分の名乗りは省略したんだ・・・(エックス好きなら1回で気付きなさいよ)
お人好しの役っていうのが咲也じゃなくてつかさっていうのが、こういうのは誰でも陥る可能性があるし、つかさみたいな疑い深い聡明な人物でも騙されるってことなんだなあ。ノエルと咲也じゃまともに対立すらできないっていうのもあるかもだけど←
次回32話「決闘を申し込む」
次回ノエルと圭一郎が決闘・・・!?
来週決闘きたー!!!!!!ーーーーー!大好物すぎてリアルに「ウォフフフォフフwwww」って声を出してしまった
— YURI🐸🌀 (@YURI_SHT) September 9, 2018
まあ警察からしたら、快盗の正体も詳細も分からない、ノエル自身も敵か味方(本心)か分からない状態で「協力しろ」はなかなか難しいよなあ。ただ、あんな強大な敵が出てきたから、有無を言わさずというか良し悪しは別として共闘しないと勝機がない。共闘、最初は望まぬ共闘ってことなんだろうなあ。共闘していくうちに絆が生まれるというか。
これ神回になること間違いなしでしょ・・・ノエル推し歓喜・・・・・・!早くノエルの活躍が見たい。シリアスなノエルとか好きしかない。
まとめ
今回は前半のギャグパートと後半のシリアス展開の差が激しすぎる。急展開すぎる。30分番組はこれだから面白いよね。
「ウィ☆彡」「かァいとうチェンジ♡」のノエルももちろん好きだけど、冷酷なノエルも好き・・・。いつもニコニコ(ただし胡散臭い)のノエルの冷たい表情はたまらなかった。このノエルの雰囲気で堕ちた人いるかな??私?キャスト発表のときから堕ちっぱなしなので分かりません!!
ノエルの新しい扉を開いてしまった公式。感謝しかない。いや、最初からこういう人間だったんだよね、高尾ノエルは。やっと本当の部分が出てきただけなんだ。好きです。
>>2話感想考察:ビルド編完結。戦兎がいなくなる!?ジオウ世界でのルールとは【仮面ライダージオウ】
>>32話感想考察:ノエルと圭一郎が決闘!ノエル・快盗の本気。そのとき圭一郎は・・・【ルパンレンジャーVSパトレンジャー】
脚注
1. | 本文へ | アニメ版「金田一少年の事件簿」金田一一役 |
2. | 本文へ | 「おかあさんといっしょ」内の人形劇『ガラピコぷ~』ビービル役。これも金田一みがあった |