第43話「もう一人のビルド」【仮面ライダービルド】
もう一人のビルド、葛城忍が登場し、ナシタ組が分裂の危機に。みーたんがロストスマッシュになってしまって・・・
あらすじ
変身を解除し、ついに戦兎(犬飼貴丈)の前に姿を現した父・葛城忍(小久保丈二)。そこに石動(前川泰之)=エボルトも現れたことに戦兎は激しく動揺する。父が開発したライダーシステムはエボルトを倒すためではなかったのか?実は戦兎や龍我(赤楚衛二)が仮面ライダーに変身したのも、すべては忍が画策したことだった。
あとはロストボトルさえ揃えば目的は達成する。忍は戦兎らの目の前でビルドニンニンコミックに変身。龍我、一海(武田航平)、幻徳(水上剣星)もそれぞれのライダーに変身し、闘いを挑むが、父親に裏切られたショックから立ち直れない戦兎だけは変身できない。
自らのために設計したビルドに変身した忍。初期型にもかかわらず、巧みな攻撃でグリス、ローグを変身解除へと追い込む。「だったら俺が相手だ」とビルドに襲いかかるクローズマグマだったが、次の瞬間力を制御できなくなり暴走してしまう。すさまじいパワーでビルドを圧倒するクローズマグマは、戦兎の制止を無視して必殺技を繰り出そうとする。やむなく戦兎はビルドジーニアスに変身、強烈な一撃でクローズマグマの変身を解除させる。
傷つき意識を失った龍我に一海の怒りが爆発した。今やエボルトと手を組み敵となった忍をなぜ庇うと戦兎を責めるが、戦兎は力なく「父さんは敵じゃない…」と呟くだけ。そんな戦兎に失望した一海と幻徳は、一緒には戦えないと去っていく。
やはり自分は父・忍に利用され、ライダーシステムを完成。エボルトの野望の手助けをしてしまったのか!? それらを覆す証拠を探しても見つからず、戦兎は苛立ちを募らせる。そんな戦兎を美空(高田夏帆)は懸命に励ますが、ライダーシステムが正義のためにあるという信念が崩壊した今、戦兎は前を向くことができない。
美空は戦兎を救うため、石動=エボルトの呼び出しに応じてしまう。しかし、それは美空をロストスマッシュにするための罠だった。忍は美空の中に潜むベルナージュの力を利用し美空をロストスマッシュにしようとネビュラガスを注入する。その美空から助けを求める連絡を受けた戦兎。ようやく美空を発見した時、戦兎の目の前で美空はCDロストスマッシュに変身、自我を失い戦兎に襲い掛かる。
戦兎はビルドタンクタンクに変身、ジーニアスにビルドアップし美空を救おうとするが、現れた忍はベルナージュの力が邪魔をしているためジーニアスでも美空を助けることは出来ないと警告する。その忍もビルドラビットタンクに変身、CDロストスマッシュと共に何もできないビルドタンクタンクを攻撃、変身解除へと追い込む。
ロストボトルを集め物理法則を超えた新世界の扉を開く、ライダーはそのために創られたヒーローに過ぎない…。ビルドラビットタンクに変身した忍の言葉に衝撃と屈辱をかみしめる戦兎。が、そこへ意識を取り戻した龍我が現れた。創られたヒーローでも構わない、自分が信じる正義のために戦う、という龍我のまっすぐな言葉に、ようやく戦兎は目を覚ました。
戦兎と龍我はビルドジーニアス、クローズマグマに変身。クローズにビルドラビットタンクを任せ、ビルドジーニアスはCDロストスマッシュから美空を救い出す方法を探る。その間にもエボルトの遺伝子の影響で再びクローズが暴走を始めた。必死で考えたビルドジーニアスは、これなら…とCDロストスマッシュとクローズマグマが重なり合った瞬間にCDロストスマッシュを攻撃。同時に二人を撃破するが、クローズマグマも傷つけることなく、美空の救出にも成功する。
美空のベルナージュの力を龍我に移し、龍我にあるエボルトの遺伝子と中和させることに成功。戦兎がギリギリで考え付いた攻略法にさすがの忍=ビルドラビットタンクもがく然とする。
すべての迷いを捨て去り、ビルドジーニアスはクローズマグマと力を合わせビルドラビットタンクを攻撃。
「科学者として、ビルドとして、葛城忍を超えてみせる!」
ビルドジーニアスらの勢いに気おされたビルドラビットタンクは逃走を余儀なくされる。傷つきながらも北都のファウストへと戻った忍。そこへ一海と幻徳が潜入したとの情報が入る。一海らの目的とは?
公式サイトより引用
ビルドの存在意義
あらすじ紹介は戦兎と万丈。ちょっとわちゃわちゃ。確かに実の息子とは顔が違うよね!
毎回思うけど、とにかく前川さんの顔が良い。こんなイケオジが仮面ライダーに変身するなんて・・・良い時代だよ・・・年上ライダー大好き・・・
戦兎や万丈が仮面ライダーになったのは葛城先生のシナリオだったという衝撃の真実が明かされる。え~~・・・これは裏に何かあるのではないですか・・・?そのシナリオの本当の終着点はどこなのかという話で。
忍パパはニンニンコミック好きだな?
初期型のビルドなのになぜか強いという謎に対して「もともとビルドドライバーは私が使うために設計されたもの。私がベスト・オブ・ベストのビルドだ」と答える忍パパ。ベスト・オブ・ベストって言い回しが葛城家の血筋を感じる。そういう言い方が好きだったんだね、戦兎に受け継がれてるよ・・・
ていうか上記の説明のために本編でサラッと通り過ぎてたけど、カシラ消滅しかけてたよね!!??????ギリギリで自分で変身解除したんだ??そういう回避の仕方もあるのねと感心した一方、まじで一瞬あっさり消えるかと思って心臓がドッドッドッドッっていったわ・・・
最近戦兎のビルドはジーニアスフォームばかりになってたけど(強いから当たり前だけど)、ここにきてパパビルドの登場で、初期の多様性すごいみたいなところを思い出させてくれる・・・
しかし戦兎・・・仲間を蹴るのはひどいよ・・・まあほぼ暴走状態だったから止めるためには攻撃しないといけなかったのかもしれないけど、父親を庇ったように見えるし、実際庇うのが目的だったんだろうけど。
この一件で戦兎とカシラ・幻徳の間に溝ができて、カシラに「今のお前にはな、背中を預けられねえ」と言われる始末。言葉の重み。カシラも北都メンツ以外にも仲間ができたと思ったのに、またしても分裂の危機。
美空は「自分を責めないで。私が戦兎でも、同じ行動をとったと思う」と戦兎を励ますけど・・・こちらも重い。自分の父親が敵に乗っ取られていたみーたんが言うと本当に重い。
戦兎と美空は同じ境遇なんだよね。父親に裏切られるという苦悩を共有できるのはこの2人しかいないんだと思うと、戦兎はみーたんのことを全力で守り続けてほしいと強く願うよ・・・
戦兎が今まで戦えていたのは「ライダーシステムが正義のためにあると信じてたから」であって、その意義が根底から覆されることになったら、また廃人化してしまうよねえ。
幻徳のTシャツ会話
もうげんとくんはTシャツで会話する人になってしまったのかしら。ただ、このギャグ要員・・・と思いつつ「カシラと会話する前から賛成だTシャツを仕込んでいたということは、カシラと自分の考えが一致するのを見越していた(あるいはカシラの意向に賛成すると決めていた)のか?」と思うと幻徳いい子じゃん・・・と困惑してしまうw
どうしよう、実は賛成だTシャツの下に反対だTシャツを仕込んでいたら←
「服でおしゃべりするおじさん」と公式に呼ばれるおじさん
カシラは「エボルトの野望を阻止する、そうすれば戦兎の親父も目を覚ますかもしれねえ」と・・・!方法は違ってもエボルトを倒すという目的は同じで、その結果戦兎のパパも救えるかもしれないと・・・ウウッ・・・カシラ・・・やっぱり・・・良い子・・・好き・・・・・・
「いつ仕込んだんだよ」って、視聴者もみんな思ってます
全ては新世界を創るため
みーたん・・・パパの姿のエボルトにおびきだされて、CDロストスマッシュにされてしまう・・・。みーたんをあんなガスの充満する箱に入れるなんて・・・絶許・・・・・・しかもジーニアスフォームでも助けられないとか詰んでる。
ただ、こういう絶望する展開を見ると「こういうのが平成ライダーだよね」とも思ってしまう。もう毒されているんだ・・・
美空がCDロストスマッシュに変身する前の、美空の心ここに在らずって感じのお芝居がすごかった。
危険にさらされることが分かりきっているのに、石動パパの呼び出しに応じてしまった美空。どんなことをしてでも戦兎たちを助けたいという気持ちが強くて、それゆえに利用されてしまったわけだけど。
ベルナージュの力を得たときも言っていたけど、自分だけ無力で戦えないのが悔しいんだよね。一緒に戦えるのなら、自分が解決策を見いだせるのなら、と行動してしまう。ウウーーッみーたんーーーーッッ!!
「創られたヒーロー」というパワーワードよ。ビルドの「創る」は、戦兎や万丈を創った、という意味だと解釈していたのに、まさかのヒーローが「創られていた」にもかかっていたなんて・・・
忍パパの「今のお前ではエボルトには勝てない」って、非常に含蓄のある言葉じゃないですか??今のお前では勝てないってことは、もっと進化すれば勝てるようになるというのを見越したうえでの発言のように聞こえるんだけど。
万丈のピンチには戦兎が駆けつけ、戦兎のピンチには万丈が駆けつける・・・。こういう関係・・・まさにベストマッチですよ・・・。
この土壇場で「ジーニアスフィニッシュで美空と万丈を衝突させ、ベルナージュの力を万丈に移し、ベルナージュの力でエボルトの遺伝子を中和させた」という解決策を思いつく戦兎。さすがてんっさい物理学者。
戦兎もハザードレベル7に達して、これからどうなるんだよ!なんだよ7って!人間の限界を超えているよ!ポテトとヒゲはファウストに侵入したのがばれてるし!というかわざとだし!
まとめ
忍パパはやっぱり、何か狙いがあってエボルト側についているんだろうか。今回はそういう風に思わせるような場面が多かったように感じる。新世界の力を利用してエボルトを倒そうとしているのか、戦兎と万丈のハザードレベルを上げさせているのか。
戦兎と万丈が仮面ライダーになるように仕向けたのは忍パパだというけど、それは必ずしも悲観する内容ではなくて、逆に「この2人だったらエボルトを倒すことができるかもしれない」と見込んだ上での指名だったのかもしれないし。
まあ忍パパの好戦的な気質がいつ抜けたのかによって変わってくるけどさ・・・。というかよくわからないけど、忍パパもパンドラの光を浴びたんだっけ?
https://twitter.com/YURI_SHT/status/1015800792022831105
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