29話にて、戦兎が氷室泰山首相から1ドルクをもらうシーンがあるけど、この意味をしばらく考えていた。この行動の意味は29話中は明らかにならなかったけど、おそらく今後の展開に大きく関わる伏線なのだと思う。以下、わたしが仕事中に←考えた妄想を書こうと思います。
※以下は自由な妄想です。予想や考察ではありません※
戦兎と泰山首相の問題のシーンは、29話で戦兎・万丈・カシラの共闘体制が崩壊し、戦兎が深く考え込む場面の次にある。政府官邸で寝ずに東都の将来を案ずる氷室首相に後ろから近づき声をかける。
「西都の暴走を止めるには、俺たちも変わらなきゃいけないのかもしれません」
「それは西都を攻めるということか?」
「俺に考えがあります・・・1ドルク、もらえませんか?」
氷室首相は机の引き出しから財布を取り出し、1ドルク札を戦兎に渡す
「これでいいのか?」
「どうも」
ここで場面は終わる(CMに入る)。文脈的に「今までとは違う方法で」「争いを終わらせる考えがある」ことに関係がありそうだけど、明確な答えはないまま、ただ1ドルクをもらっただけだった。
そもそもなぜ1ドルク(金銭)なのか。例えば指紋やDNAが欲しいというのなら、お金でなくても首相の私物でもなんでもいいわけで、まず本人に断らずとも勝手に持ち出せばいい話。ここでドルクを用いるのは、
- 金銭である
- 氷室首相から渡される
ことに意味があるのだと思う。首相の財布から金銭を受け取る。視聴者目線でのこの行為は、戦兎にお願いされた氷室首相が自らの意思で行ったものなので全く問題はない。しかしこの行為が「問題だ」とみなされることがあるかもしれない。
わたしの妄想はこうです。政府官邸での氷室首相との会話を、実は戦兎が撮影(音声は入らない)していて「東都の仮面ライダーは首相から金銭を脅し取った!」のような煽り文句を加えた動画を作成し(もしかしたら「ビルドの正体は、悪魔の化学者 葛城巧だ」なんて文言も加えるかも)、自らマスコミや動画サイトに流す。すると「悪いのは首相ではなく仮面ライダービルド、争いが起きたのはビルドのせいだ」と世論は操作される。西都がマスコミを利用したように、戦兎もマスコミを利用するのだ。
ではなぜ戦兎はこのような行動に出るのか。それは自分にヘイトを集めるためである。「諸悪の根源は他の誰でもない、戦兎である」そう示すことで、民衆のヘイトは戦兎のみに注がれ、他の人物(首相、隣国民、他の仮面ライダーなど)を憎むことはなくなる。
自分に全てのヘイトを集めた後にどうするか。わたしはコードギアス 反逆のルルーシュR2の「ゼロレクイエム」と同じような結末になるのではないかと妄想した。
[sanko href=”https://dic.pixiv.net/a/%E3%82%BC%E3%83%AD%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%A0″ title=”コードギアス反逆のルルーシュR2″ site=”ゼロレクイエム”]
戦兎はルルーシュだ。ではスザクは誰か。万丈だ。全てのヘイトを戦兎に集めて、仮面ライダークローズに倒させる。諸悪の根源は倒れ、クローズは英雄になり、世界を守る存在となる。争いによって生まれた人々の憎しみの連鎖は断ち切られる。
仮面ライダークローズはどうして「クローズ」なのかもずっと気になっていた。クローズの英語表記はCross-Z。由来は十字架や交差を意味する『cross』、近い・閉じるという意味の『close』、爪を意味する『claw』など複数の意味が込められているのではないかと推測されている。わたしは、クローズ=争いを「終わらせる」「締めくくる」存在なのではないかと思う。ベルナージュに「最後の希望」って言われてたし(自分の妄想にこじつけてるだけ)。
争い自体は、難波重工とスタークを倒せば収束するのではないかと思うけど、ビルドの世界に関しては「悪の組織が壊滅すれば世界に平和が訪れる」という簡単な話ではないだろうし、戦兎が望むラブ&ピースは違うんだと思う。スタークを倒しても西都と東都の対立は終わらないし、そもそも難波は肉体的には一般人だから倒すとか消滅させるとかはしないだろう(スタークみたいな力を持ちすぎてる奴は、強大な力に近づきすぎて自滅するパターンかもしれないけど)。
戦兎は「敵も味方も死なせない」と言い、やっぱりそれを貫きたいと改めて宣言していた。敵(スターク、難波重工など)も死なせず(倒さず)に場を収束させたいということなの?それはかなり無茶だけど、戦兎の中で犠牲にしていい人物が一人だけいる。敵でもなく味方でもない。自分だ。戦兎は自分を犠牲にして争いを終わらせようとしているのではないか・・・
29話の戦兎の発言で「俺達も変わらなきゃいけないのかもしれない」と「俺は敵も味方も死なせないと言った…愛と平和を掲げて闘うと誓った…。それはキレイゴトかもしれない…幻想かもしれない…。それでも俺はお前も、お前たちの仲間がいる北都も、みんなを守って戦いたいんだ…」(=戦兎の今までの理想を貫きたいという宣言)は矛盾しているように見える。でも「自分」を例外とすれば成り立つのでは?
あと「首相から金銭を脅し取ったビルドは反逆者だから西都に進軍しても構わない」という路線で西都に乗り込む説も考えたけど、この方法だと、戦兎のマネをして万丈やカシラも殴り込みに行けてしまうんだよなぁ。でも戦兎はそれを望んでいないはず。犠牲になるのは自分だけでいい(他の人はダメ)と思っているから。なので、仲間がマネできない方法で、一気に炎上(拡散されすぎて訂正がきかない)する方法をとると思う。
[tensen]
まあこれだけ考えたけど、まとまってないし詳しくも分かりません。ただの読み物として扱ってください。わたしの妄想をここまで読んでくれてありがとうございます(^ω^)
30話も楽しみ!早く1ドルクの利用方法を教えてくれよな!