第28話「天才がタンクでやってくる」
さわさんの生い立ちに想いを馳せる回だった。自ら洗脳を解いて、過去を捨て、仲間と共に生きることを選んだ紗羽さん。あとカシラと女の子の組み合わせを作ってくれたスタッフさんありがとう。尊いです。
※以下28話のネタバレを含みますのでご了承ください。
28話あらすじ
紗羽(滝裕可里)が盗んだビルドラビットラビットフォームのデータを受け取ったローグの反撃が始まった。すべての攻撃を読まれたビルドラビットラビットフォームは、それまでの攻勢から一転、一方的にローグの攻撃を浴び続ける。
様相が一変し言葉を失う龍我(赤楚衛二)と美空(高田夏帆)に紗羽は自分がビルドのデータを渡したこと、そして会場に来る前に戦兎(犬飼貴丈)に自分が難波チルドレンであることを告白したことを知らせる。裏切り者の正体が紗羽だったことに凍りつく龍我と美空だったが、紗羽は難波会長(浜田晃)から鍋島の家族の命と引き換えにデータを手に入れるよう迫られていた。
紗羽の行動を責めることができない龍我と美空だったが、このままではビルドラビットラビットフォームに勝ち目はない。勢いづくローグはすべてを捨て去り、強い力で国の頂点に立つと執念をたぎらせる。その鬼気迫る気迫と激しい攻撃に手も足もでないビルド。
その時、紗羽の携帯に連絡が入った。紗羽の依頼で鍋島一家の救出に向かっていた一海(武田航平)からの救出成功の知らせだった。電話を切った紗羽は喜びとともにビルドに向かって大きな丸を作って見せる。それが「ゴーサイン」だった。
やれやれ、と立ち上がったビルドは「さあ、実験を始めようか」とフルフルラビットタンクボトルをタンクモードにチェンジ。ビルドタンクタンクフォームにビルドアップする。「勝利の法則は決まった!」
再び形勢は逆転。ビルドタンクタンクフォームの猛攻が始まった!紗羽がラビットラビットフォームのデータを渡したのは戦兎の作戦だった。鍋島の家族が救出されるまではローグの猛攻を耐え抜き、彼らの無事を確認した後にローグにとっては未知となるタンクタンクフォームにビルドアップする、そこからが本当の勝負だった。難波チルドレンでありながら、戦兎らの優しさに心を打たれ、スパイであることを放棄した紗羽も戦兎に言われるままに行動していた。
データのないタンクタンクフォームに狼狽するローグ、そして難波ら西都陣営。力で国を治めるというローグの執念を破壊していくように、ビルドは人々が愛と平和を胸に生きていける世界を創る!という思いを込めて攻撃していく。そして強力な必殺技でローグを撃破、変身を解除させ戦いに勝利する。その結果、ライダー代表戦は2勝1敗で東都の勝利に。
戦兎の労をねぎらう氷室首相(山田明郷)は息子・幻徳(水上剣星)を助け起こし、「帰ってこい、東都に」と声をかける。が、幻徳はそっと父の手を振り払い、無言のまま何処かへと去って行ってしまう。
代表戦勝利を喜ぶ龍我、一海ら。そんな中、美空はこれまで偽ってきたことを詫びる紗羽の頬を叩くが、力強く抱きしめ紗羽を受け入れる。ライダー代表戦に敗れた西都の御堂首相(冨家規政)は「どうしてくれるんだ!」と激しく動揺するが、難波は東都との約束など反故にして東都からボトルを奪えと開き直る。そんなことは出来ないと言う御堂、そこへ難波によって招き入れられたブラッドスタークが御堂を毒針で攻撃。御堂は消滅してしまう。
スタークは難波に命じられるまま、難波の顔を御堂の顔へと変える。西都首相の御堂となった難波は、東都の氷室首相との会談を前に力強く宣言する。
「難波重工が本気の戦争を教えてやる!」
そのころ難波重工の研究所からは新たな大量の兵器が動き出そうとしていた…。
今回のあらすじ紹介はカシラと万丈♡この組み合わせ、好き・・・。カシラ、万丈より6個も年上なのに「お前って言うなよ。せめてカズミンだろ」って言うの寛大だろ・・・。カズミンでいいんだ。苗字とかさん付けじゃなくていいんだ。そんでああだこうだ言われてうっかりカズミン呼びしちゃう万丈。結局仲良しかよ!!!ありがと!!!
紗羽さんの本心
紗羽さんが自らのスパイ行為を、みーたんと万丈に告白する。難波会長に命令されたと言う紗羽さん。そして戦兎にも打ち明けていたことを話し出す。
「やっぱり紗羽さんも難波チルドレンだったんだね」だって。よかった、気付いてて・・・←
戦兎たちと一緒に過ごすようになり「家族のぬくもり」=「私がずっと欲しかったもの」をみんながくれて、生きたいと思った、と涙ながらに語る紗羽さん・・・
紗羽さんにとっても、みーたんは大切な友達で、もしかしたら初めて他愛もない話ができる友達だったのかも。よくご飯を食べながらお話するシーンがあったし、紗羽さんのみーたんとの「大切な時間」を象徴する回想でも一緒にご飯を食べていた。美味しいものを食べながらああでもないこうでもないとおしゃべりすることが楽しかったんだよね。
難波会長に忠誠を誓っても道具としか見られず、楽しいこともなく、ただ難波会長のために働き、生きる。そんな生活のスパイ活動の一環で潜り込んだ戦兎たちと触れ合うことで「自分が愛を渇望していること」「本当は誰かに必要とされたかったこと」「普通の女性として暮らしたかったこと」などを自覚したのかなあと考えたり。
そんな紗羽さんに「仲間のこと信じるのは当たり前のことでしょ」と語りかける戦兎・・・
そころで、ここで「万丈のボトルに盗聴器を仕掛けたのは増沢」ということが分かった。やっぱりなんだかんだ言っても盗聴器による情報漏洩のせいで赤羽が消滅したのに・・・と思っていたけど、この盗聴器は紗羽さんじゃなくて増沢が仕掛けたものらしい。
よかった・・・これが紗羽さんの仕業だったら、笑顔で仲間に迎え入れられないところだった・・・。ここでちゃんと明言することで、紗羽さんのスパイ行為は赤羽の消滅に直接の関係はないということになるのね。
難波会長にも電話で「久しぶりだな」って言われていたし、しばらくスパイはやっていなかったんだろうなと推測できる。紗羽さんが戦兎たちの近くにいたのは、盗聴器を仕掛けるためではなく、あくまでも新アイテムのデータを盗むためだったのね。
もともとは赤羽が消滅したときに「この中に裏切り者がいる」って煽られたから、身内の中に本当の情報をリークした奴がいるのかなと思うようになる→盗聴器を仕掛けられていた→裏切り者が仕掛けた、と思っていたけど、盗聴器自体は増沢の仕業で、パンドラボックスが奪われた時点では裏切り者はいなかった(裏切り者になりそうな人がいただけ)。
最初は、紗羽さんは万丈のボトルに盗聴器を仕掛けるために研究所に潜り込んでいたのかと思っていたけど・・・カシラと万丈が盗聴器を見つけた後も、普通に研究所にいたから変だと思ったんだよね。盗聴器の存在に気付かれたことに気付いてないのかよって。でもこの盗聴器は紗羽さんのものではなかったのね。
そしてスパイ活動を再開した理由・・・鍋島の家族の命と引き換えに、ビルドの強化アイテムのデータを渡すように指示されたことを話す。
勝敗が決まる
戦兎とげんとくんのバトル、すごい演出だった。げんとくん愛されてる・・・。スクリーンに映るげんとくんは見ていてちょっと笑いそうになったんだけど、なんか泣きそうになった。げんとくんも彼なりに国のことを考えていたのにって。
軍事力を強化したかったのは、「話が通じない相手」の隣国の危険性を把握した上での考えだったわけで。国民のことを考えていたのに。パンドラボックスの光の影響も相まって、うまくいかなかったんだなぁ。
んで夜だったのにCM明けに日が昇ってたけど、一晩やってたの!????みんなの体力!!!
まあそれってカシラによる鍋島一家の救出待ちだったってことだから、カシラは一人で一晩中戦ってたってことかよ・・・。あの量の敵と、自分のバトル終了直後から・・・。そんで徹夜のバトルからの女児とあやとりっすか・・・良い笑顔で抱っこして・・・。カシラ、ほんまもんの男ですわ・・・・・・。

守りたい、この笑顔
紗羽さんのキャストブログで「何も聞かずに信じて助けてくれたカズミン」と書かれていましたよ。男の中の男・・・。好き←
カシラは懐が深いなぁ・・・。紗羽さんはもしかしたら西都側の人間かもしれないし、紗羽さんのせいで三羽ガラスが消滅したかもしれないのに、何も聞かずに助けるなんて。まあ、一緒に行動する中で、紗羽さんが信じていい相手だってことに気付いていたのかな。
[tensen]
カシラから救出完了の連絡からの、紗羽さんのマル!!
このGOサインによって戦兎の反撃が始まる!タンタン出ました!戦車どこから来たんだよ・・・カワイイよ・・・。ちっちゃいのが頑張ってるよ・・・。タンクタンク強すぎだよ。
戦兎は鍋島一家を救出するまでの時間稼ぎを一晩していたってことで。舐めプだったのかよ・・・。
こうして戦兎が勝利し、東都と西都の戦いは、東都の勝利で終わった・・・。カシラ、みーたんに握手してもらえるといいなあ。カシラも相当な活躍だったよ!?
万丈はうっかりカズミン呼びをしてしまう。ここのやり取りもよかったなぁ。やっぱり仲良いじゃんね。
https://twitter.com/YURI_SHT/status/977740043090477056
「ラビラビのデータを渡す」というのは戦兎の案だったんだなぁ。紗羽さん発案ではないのではと思ってはいたし、わざと渡すんだろうとも思っていたけど、紗羽さんが「東都」と「鍋島の家族」を天秤にかけていたのがどうしても腑に落ちなくて。いやどちらも大切な命だし悩むのは当たり前だけど、それで鍋島を取る(データを横流しする=東都が負ける)のはどうなのかなって、不謹慎だけど思ってて。
でもそうじゃなくて、どちらを取るべきなのかとたぶんギリギリまで悩んでいて、悩んだ末に自分では決められなくて、戦兎に全てを打ち明けて助けを求めて・・・その結果の、戦兎のあの作戦だったんだと思う。紗羽さんは、戦兎の開発アイテムが完成するのを間近で見てて、それはスパイ活動のために監視していたんだろうけど、一方で完成しなければ裏切らずに済むのにとか思ってたのかも・・・
戦兎、最初からラビラビとタンタンの両方を創っていたようだけど、切り札が必要かもしれないことを見越していたのかなぁ・・・。だとしたら、やはり天才か。
ただ難波会長の「覚悟しておけ」がすごい気になる。退場フラグとかではなく、ただの悔しがりだといいんだけど・・・。内海くんはどう思ったのかなぁ、紗羽さんの洗脳が解かれたのを見て。
28話予告で出ていた「さようなら」は難波会長に向けての言葉だったんだね。いや編集!!!「戦兎くん!!」の後に入れてくるから・・・
みーたんビンタ
2週連続でヒロインによるビンタか・・・。ビンタは強烈だったけど、痛みを分かち合うことで「赦した」「赦された」証になったのでは。
みーたんにとっても、紗羽さんは大切な存在なんだろうなあ。戦兎や万丈ではなく、女子同士だからできる話もあったんだろうなぁ。
難波重工の本気
負けた西都。御堂首相めっちゃうろたえてた。難波会長は「約束なんか反故にすればいい」とか言ってたけど、御堂は「そんなことできるわけないだろ!」って・・・パンドラボックスの影響を受けてるのにこの返し、実はめっちゃ良い人だったんじゃないか・・・?北都の首相は裏切る気マンマンだったよ?
ここでスターク登場からの「君は用済みというわけだ」の回収!やっぱり御堂に対してのセリフだったか・・・。御堂、消滅させられてしまったよ・・・。いくら関係者とはいえ、肉体的には一般人の御堂を消滅させるとか、罪が深すぎる・・・
というか最後、難波会長の顔を御堂の顔に変化させてたけど、そんな能力があるのなら、そもそもスタークも顔を変えているとかできるんでは?
まとめ
今回はやたらと「カズミン」呼びを推されてたカシラだけど、もう一海はカシラじゃなくなっちゃったからなのかな・・・
「カシラと呼んでいい人」はもう近くにはいないから。戦兎や万丈たちは仲間ではあるけど、一海は彼らのカシラではないし、三羽ガラスがいなくなったからもう誰かのカシラではない。こんな残酷な事実に気付いてしまってつらい。
カシラは「北都に帰れる」と言っていたけど、まだ帰れないんですよ・・・(絶望)。北都はどうなったんだろう。仲間の生活が心配。あのようすだとスタークも生活の保証をしてくれていなさそうだし(最初から保証していたかも分からないが)。
そういえば、カシラも西都に脅されてたっけ。カシラは脅しには屈さず、条件を力ずくで取り返す方法を取ったけど。というか今回も力ずくで取り返したけど。黄羽のときは救えなかったけど、今回は救えたね。良かったね。